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ジュエラーで3世代GI制覇の手綱を取ったM.デムーロは「みんな僕の家族」/桜花賞

デイリースポーツ
  • 2016年04月11日(月) 12時00分
 牝馬クラシック第1弾「第76回桜花賞・GI」(芝1600m)は10日、阪神11Rに18頭で争われ、火花散るゴール前のたたき合いを制して、3番人気のジュエラー(栗東・藤岡)が桜の女王に輝いた。勝ちタイムは1分33秒4。2番人気のシンハライトが鼻差の2着。さらに1馬身3/4差の3着は6番人気のアットザシーサイドが入り、1番人気のメジャーエンブレムは伸び切れず4着に敗れた。

 言葉にならなかった。検量室前、M.デムーロは出迎えたスタッフの姿で勝利を知ると、ジュエラーの背で歓喜の雄たけびを上げた。「負けたと思った」と自ら振り返る約2センチ差の大接戦。最上の結果に笑顔の花が咲いた。

 執念が引き寄せた勝利だ。発馬後はパートナーの末脚を信じ、後方2番手で待機。ギリギリまで脚をため、直線半ばで先に抜け出したシンハライトに馬体を並べると、こん身の右ステッキを振り下ろして懸命に手綱を押した。前走のチューリップ賞で鼻差敗れた相手に雪辱を果たし、「これまで3回乗って2、2着。一番大事なGIを勝てて良かった」と胸をなで下ろした。

 この勝利で、自らが手綱を取った祖父ネオユニヴァース、父ヴィクトワールピサとの3世代GI制覇も達成。父に産駒初のGI制覇も届け「みんな僕の家族。とてもうれしい」と喜びを爆発させた。

 藤岡師は初勝利となった高松宮記念(ビッグアーサー)に続く、GI連勝。「生まれ育ったのが阪神競馬場で勝ちたい思いが大きかった。神様がいて見守ってくれたかな」と涙をこらえるのに精いっぱい。「名牝への道を歩けるようにやっていくつもりです」と、オークス(5月22日・東京、芝2400m)での2冠奪取へ気を引き締めた。

提供:デイリースポーツ

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