13日水曜日、
船橋競馬場(雨 稍重)で行われたダート
グレード競走、第20回
マリーンカップ(JpnIII 3歳以上牝馬 ダート1600m)は、
JRA所属の1番人気
ヴィータアレグリアが4番人気
ブルーチッパー(大井)とのマッチレースを制し、重賞初制覇を果たした。なお注目を集めた白毛の
ブチコ(
JRA)は、競走除外となった。
ブチコがゲート入り後突進し、馬体に故障を発症し競走除外となる。改めてのゲートインからスタートが切られ、
ブルーチッパーがスタンド前でハナに立つ。
ヴィータアレグリアが2番手につけ、
ダブルファンタジー(兵庫)、
クラカルメン(船橋)が好位。
フォーエバーモア(
JRA)は後方から向正面で押し上げ、
ディアマイダーリン(
JRA)、そして
藤田菜七子騎手が騎乗した
ブラックバカラ(高知)は後方でレースを進めた。
4コーナーでペースを上げた
ブルーチッパーに、ただ1頭ついて行った
ヴィータアレグリア。直線は後続を大きく離してこの2頭のマッチレースとなり、
ヴィータアレグリアが1/2馬身競り勝った。勝ちタイム1分40秒2、勝利騎手は
JRA・
戸崎圭太。
JRAの
岩田康誠騎手と初めてコンビを組んだ
ブルーチッパーが2着、2秒以上離れた大差の3着争いは熾烈。6番人気
ダブルファンタジーが、最後方から追い込んだ8番人気
タッチデュール(笠松)をハナ差抑えて3着だった。2番人気
フォーエバーモアが5着。
藤田菜七子騎手騎乗の
ブラックバカラは8着だった。
ヴィータアレグリアは
父ネオユニヴァース、
母カクタスペア(母の
父Lion Heart)、牝5歳黒鹿毛馬。
JRA美浦・
高柳瑞樹厩舎の管理馬。通算成績は15戦4勝、前走で初めてダート
グレード競走・
エンプレス杯に出走し
アムールブリエの2着。今日の勝利が初めての重賞制覇となった。
<レース後のコメント>
1着
ヴィータアレグリア 戸崎圭太騎手「道中リズム良く走れましたし、いい雰囲気でした。最後も良い伸び脚を見せてくれましたね。前回初めて乗りましたが、センス抜群でどんな競馬も出来る強みがあります。今後も楽しみですね」
高柳瑞樹調教師
「前走よりさらに馬が良くなっていました。スタートも決まりましたし、力を出してくれればと思って見ていました。きゃしゃな馬ですがダートをこなしてくれますし、機動力があるので小回りも合っていたのでしょう。今後はオーナーとも相談になりますが、牝馬の交流重賞路線に使っていきたいと考えています」
3着
ダブルファンタジー 笹川翼騎手「手応えよく運べましたし、乗り味もいい馬です。力はありますし、地方馬同士ならかなりやれると思います」
4着
タッチデュール 中野省吾騎手
「切れるのは分かっていましたから、ラストにかける競馬をしました」
ブチコ(競走除外)
クリストフ・ルメール騎手
「頭をぶつけてしまいました。申し訳ないです」
(取材:大関隼)
ラジオNIKKEI