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パールコードなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2016年04月14日(木) 16時15分
 週はじめは少し肌寒く、13日は午後から雨が降り、14日は気温が急上昇。体調を崩しそうになる1週間だが、調教馬場に関しては少し変化があった。それが坂路馬場のウッドチップの入れ替え。12日に確認した時はスタート地点からラスト1F標識手前のところまで入れ替え作業が済んでいる状態。これがふわっと敷かれている状態なので、時計を要する馬場状態となっている。

【坂路/4F51.9秒】
 13日。一番時計はセトアロー(栗東・森秀行厩舎)の4F50.3秒。50秒台はこの1頭だけで、51秒台に関しても、8頭しかおらず、先週までの馬場とは全く違う状況。ラスト1Fが11秒台も皆無だったが、これが通常の馬場状態といってよいだろう。

 各馬の追い切りを見ていても、力のいるウッドチップで最後は余力なしという馬がほとんど。それだけに今週はラスト1Fが速くなるような加速ラップを踏めている馬は優秀と判断したい。もちろん、開門直後の時間帯であれば、きれいな加速ラップを踏んでいる馬は多いが、馬場開場から20分経った時間帯に15.3→13.7→12.6→12.4秒というきれいな加速ラップを踏んだのが、マイラーズC(4月24日・京都芝1600m)の出走を予定しているクルーガー(栗東・高野友和厩舎)。

 もともと、加速ラップを踏むタイプの馬ではあるが、馬場状態を考慮すれば評価できる内容。個人的には中距離が長いと思っていただけに、ここでのマイル参戦は非常に魅力。来週の追い切りでもどのような動きを見せてくれるか楽しみにしたい。

 14日。前夜の雨の影響で、ふわっとしていたウッドチップが水分で締まったようで、かなり走りやすい状態。全体的な時計としては、あまり速い数字は出ていないが、4F51.9秒をマークしたカオール(栗東・中内田充正厩舎)が、ラスト1F11.9秒をマークしているので、雨が時計の出やすい馬場へと変化させたことは間違いない。

 先週6日の馬場差が「-0.8秒」。文中に記したように、13日に関してはウッドチップ入れ替えの影響で時計を要する馬場。よって馬場差は『+0.6秒』で記録。14日に関しては、時計の出やすい馬場なので『±0.0秒』で馬場差を記録している。

【CW/5F66.5秒】
 13日。極端に速い時計は出なくなった印象だが、依然として基準時計よりは速い時計が出ている。そんな中でも2回目のハロー後に追い切ったダノンシャーク(栗東・大久保龍志厩舎)はさすがと思わせる時計で動いた。

 キングストーンラディカルを追走する内容だったが、最後の直線であっさりと前に追いついて、最後はきっちり先着。6F80.1秒という数字自体は極端に速いわけではないのだが、これを馬なりでマークするところが素晴らしい。マイラーズCの出走を予定しているようだが、これだけ動くことができれば心配ないだろう。

 14日。目立ったのは、フローラS(4月24日・東京芝2000m)の出走を予定しているエミーズレシピ(栗東・友道康夫厩舎)。西田雄一郎騎手が美浦から駆けつけての追い切りだったが、併せたプラネットブルーに楽々先着。6F84.4秒と全体時計は遅めだが、1F11.9秒はなかなか出ない数字。まだまだ伸びしろがありそうな3歳牝馬だろう。

 先週6日の馬場差が「-0.9秒」。今週は先週より若干時計を要している印象があるので、13日、14日とも『-0.3秒』で馬場差を記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は14日に追い切りがあった。フローラSの出走を予定しているパールコード(栗東・中内田充正厩舎)が川田将雅騎手を背に、キトゥンズグレイスとの併せ馬。相手が未出走ということもあり、格の違いで先着ゴール。たっぷりと水分を含んでいたこともあり、最後の1Fは12.4秒と、芝にしてはかなり時計を要していた。よって、馬場差に関しては14日が『+1.5秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は、ここ最近とあまり変わりなく、13日が30頭を超えるくらい。馬場差は13日、14日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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