24日(日)に京都競馬場で行われる第47回
マイラーズカップ(GII)に登録をしている
フィエロ(牡7、栗東・
藤原英昭厩舎)について、追い切り後の
藤原英昭調教師のコメントは以下の通り。
(前走の
香港マイル9着を振り返って)
「調子良く、香港2回目ということで、期待を持って行きました。最後は直線で詰まったような形で能力を発揮できなかったのが残念でした」
(前走後の調整について)
「馬もベテランになってきまして、後は香港の疲れをじっくりと取って、ここを目標にすることは決めていました。時間をしっかり取って、またフレッシュな状態というのが目的で調整していました。香港から帰ってから、放牧でけっこう
リラックスさせました」
(
マイラーズカップから始動する狙いは?)
「今までレース数を使っていないということで、なぜかというと成長が遅かったのと、背腰が少しパンとしていなかったので、それをずっと待っていました。そういう意味では、京都の坂というのは、あの馬にとってはすごく楽に走れるコースなので、始動戦として選んでいました。相性というよりも体力的に一番走りやすいコースかなというのはあります。
いつも勝ちに等しいというような勝負をしてくれます。一つ歳を取りましたが、体力、精神的にはまだまだフレッシュです。そこに期待したいです」
(7歳になってのプラス
アルファは?)
「レースの経験を積んでいますから、乗りやすくなっているという部分です。その分、若い時のガム
シャラさはどうなのかというのはあります。ですから、プラスマイナスゼロで、前のパフォーマンスぐらいは見せてくれるのではないでしょうか」
(最終追い切りについて)
「香港から帰って、初戦というのは馬もボケる部分がありますから、ある程度しっかりと負荷をかけておいて、最終追い切りはいつも鮫島君で反応を確かめました。いつもの状態にあるのかというのを主に考えてもらいながら最後はサッと反応させました。
併せ馬でしたが、見ていて最後で抜け出す脚も道中の手応えも良かったです。予定通り来ていると思います。
何か重賞を獲らせてあげたいという気持ちでやっていますから、馬はある程度万全で来ていると思うので、あとは少しの運があればとは思います。
GIでも僅差で負けた相手が
モーリスなど世界で活躍している馬ですから、ここはしっかりという気持ちはあります」
(ジョッキーは誰にする?)
「本当は
ミルコ・デムーロ騎手が乗ってくれれば一番相性が良いと思うのですが、さすがに今は考え中というか、探している段階ではあります。しかし、誰が乗っても乗りやすい馬ですし、誰かが乗って能力が落ちるというのはあまり考えられないと思います。マッチする人間が出てきてくれればと思います。
操作しやすくするためにキャリアを積んでいますし、そのために我々も調教で訓練しています。そういう意味では、万が一に備えるというわけではありませんが、手の内に入りやすい馬なのは確かだと思います」
(京都の開幕週について)
「やはり良馬場の軽い馬場で、ディープ産駒らしい走りをしてくれたら良いですね。
使うところはある程度限られていると思いますが、秋の
マイルチャンピオンシップというのは最大目標として狙っています。その準備として、春はここを使って
安田記念と考えています。
さすがに来年になったら歳を取りますから、今年が勝負と思って、常に一戦必勝で仕上げていこうと思っています。
すごい血統の持ち主ですし、秘めた能力も同時に感じられます。それを何とか発揮したいと思って仕上げているわけです。あとはそれが結果につながれば良いですね。
今年が集大成と思っています。まず初戦でしっかりと勝ちにこだわりたいです。皆さんの応援で運を呼び寄せてください。よろしくお願いします」
(取材:檜川彰人.、米田元気)
ラジオNIKKEI