前走
ミモザ賞を制した
パールコードは3戦2勝で
オークスTRに挑む。
「とてもセンスのいい馬です。これまでのレースでもひとつひとつ課題をクリアしてくれています」と中内田師。今回の新たな課題は「2度目の輸送(1度目は
ミモザ賞での中山遠征)と東京2000m」とのこと。東京の芝2000mは、ポケット地点からのスタートに加えて2コーナーまでの距離も短く、少々特殊なコースだ。
「実際に走ってみないとわかりませんが、うまく対応してくれればと思っています。2000という距離自体は心配はありません。東京の長い直線もジワッと伸びて長くいい脚が使えるタイプなので合うと思います」
中内田師は大学で馬学を学ぶために16歳で渡欧。ウ
エスト・
オックスフォード大学で競走馬のマネジメントを学び、卒業後はアメリカの
ロバート・フランケル厩舎で調教助手として働いた。「ただただ、馬が好き」という一心で技術を磨き続けて調教師になった。
以前から「目の前の扉をひとつひとつ開いていきたい」と話していたが、地道に勝利を重ね、今クラシックの門を叩くところまで駒を進めた。「ここまで来ましたね」と声をかけると、指揮官はニッコリと笑った。
「
パールコード自身はまだまだ伸びしろがあり成長する馬です。まだ荒削りで成長途上ですが、いい結果が出れば次も楽しみです」
(取材・写真:花岡貴子)