■キタサンブラックを管理する清水久詞調教師

――前走の大阪杯を振り返ってください
清水 負けはしましたけどね、内容はよかったと思います。あの着差なんで勝ちたかったですが、結果は結果なんで。

――GIホースの中では最先着でしたね
清水 そうですね。結果的には満足とはいいませんが、まずまずのスタートでしたね。

――順調にきているイメージですが?
清水 はい、そのとおり順調です。

――調整はいかがですか?
清水 今週の追い切りもいい時計でしたね。予定より1、2秒速かったんですが、無理して出した時計ではありません。見た目以上に時計が速かったですね。終い12秒フラットも出ているようには見えませんでした。いい追い切りができたと思います。

――今回、3200mです。菊花賞から1ハロン延びることについてはどうですか?
清水 僕はまったく心配していないです。

――血統的に長距離は懸念があると言われていますが、この馬自身が長距離で結果を出せていることについてはいかがですか?
清水 うーん、そうですね。馬の生まれ持った能力なのではないでしょうか?

――ダービー以外は3着以内。安定感がありますね
清水 そうですね。僕も走るたびにビックリさせられます。一走一走、こちらが想像する以上に結果を出してくれます。

――大阪杯でもそうでしたか?
清水 ひと息入っていましたし、メンバーも揃っていましたから。どこまでこの中で競馬ができるのかな?と思っていました。

――天皇賞、大変楽しみなレースになりますね
清水 はい、なんとか最終追いまで無事にこれました。あとは当日まで無事に過ごして天皇賞を迎えたいですね。

――出走馬にはこれまでに敗れた馬も出ています
清水 そういう意味ではチャレンジャーかな、と思っています。幾分、楽な気持ちで臨めると思います。

――最大のライバルは有馬記念で敗れた馬かと想像しますが?
清水 そうですね。有馬の1(ゴールドアクター)、2着(サウンズオブアース)が気になります。こちらはいい仕上げで臨みたいと思っています。

――今日、北島オーナーにはどのような報告を?
清水 順調です、と。安心していただこうと思っています。

――当日、嫌な条件があるとしたら?
清水 見当たらないというか、当日まで無事であれば安心して送り出せますのでね。一生懸命走って力を出してくれる馬ですからね。

――鞍上の武豊騎手です。逃げる形になるのでは?
清水 どうでしょうね。そこはジョッキーに任せます。どういう競馬でもできる馬です。

――最後に一言
清水 どうにかここまでこれました。無事に天皇賞を迎えられるよう、いい天気になればと思います。競馬場まで足を運んでください。応援よろしくお願いします。

(取材・写真：花岡貴子)