トライアルのフローラS(GII)を勝ってオークス(GI・芝2400m)に出走するチェッキーノ(牝3・美浦・藤沢和雄)が、19日(木)に戸崎圭太騎手が騎乗して最終追い切りを行った。追い切り後、管理する藤沢調教師と戸崎騎手が共同記者会見に臨んだ。

■藤沢調教師

(前走のフローラSを振り返って)
「2000mの競馬は初めてでしたが、想像以上に上手に走ってくれて、とても喜んでいます」

(これならオークスでもという手応えを感じた?)
「2歳のうちからオープンを走っていたり、桜花賞に出た馬がたくさんいてメンバーはかなり強くなりますから、そうは強気にはなれないのですけどね」

(レース後の馬の雰囲気は?)
「短期間ですけど1度放牧に出て、帰厩して2週間ほど調教しているのですけど、元気良く順調に来ています」

(戸崎騎手が乗っての最終追い切りのポイントは?)
「約1か月前には2000mの距離も使っていますし、先週も調教はできているので、あまり速い時計は出さずに、皆に一緒について行くという調教でした。先週も今週も元気です。あまり気が入っていないですし、一生懸命にならないので、良いかなと思っています」

(木曜日に追い切った理由は?)
「水曜日にやってまた土曜日にというわけにもいきませんからね。そんなに調教も必要ないので、今日やってあとはレースまで軽めの調整に行きたいと考えて、木曜日にしました」

(2歳時に比べて成長してきた点は?)
「競馬を使っているわりには体も増えてきていますし、暖かくなってきてもさほど発汗しません。あと気が乗ってこないというか、一生懸命にならないところが良いなと思っています」

(この血統の良いところは?)
「すごく取り扱いやすく、一生懸命走りますし、調教は楽な血統だと思います。チェッキーノは穏やかな性格ですし、2000mも上手に走れたので、あと400m延びても何とかいけるのかなと思っています」

(お母さんのハッピーパスでも桜花賞、オークスに挑戦し、その子供のチェッキーノでもオークスに参戦。そのお気持ちは?)
「お母さんはすごく真面目で、1400mくらいは馬なりで走っていってしまう馬でしたが、随分穏やかな子ができましたし、お母さんより長いところを走れそうなので、期待しています」

(最後に一言)
「今回はメンバーが強くなりますが、久しぶりに2400mを走れそうな感じの馬で、すごく期待しています。応援してください」


■戸崎騎手

(ヴィクトリアMを制して勢いをつけてオークスに臨む気持ちは?)
「やはりそういうところはあると思いますので、勢いに乗っていきたいですね」

(チェッキーノに乗ることが決まった時の心境は?)
「あれだけ強い競馬をしていますし、声がかかった時はビックリしましたが、またこういう強い馬に乗せて頂けるということで、すごく感謝しました」

(乗る前のイメージは?)
「ゆったりした走りの馬で、気性面は少し敏感なところがあるのかなというイメージでした」

(実際に追い切りに乗ってみた印象は?)
「すごくおっとりしていて、ゆったりしていて、本当にリラックスして走れていました」

(2400m戦については?)
「乗せていただいて、折り合いの心配もないのかなという感じは受けたので、2400に距離が延びるのも全く問題ないなという印象を受けました。距離も長いですし、道中リラックスして走らせてあげられれば、前走のようなすごい脚を使ってくれるのではないかと思います」

(相手関係については?)
「特に意識はしていないですけど、この馬の走りをさせられたら良いですね」

(気をつけて乗りたい点は?)
「この馬の血統は、スイッチが入ると真面目で、折り合いを欠くような面がありそうな感じがしていました。ただ今日乗ってそのあたりの心配は解消されたのですが、一応気をつけて乗りたいなと思います」

(この中間、先生はじめ陣営と話したことは?)
「先生からは順調に来ていて、問題ないということを聞いています」

(今の心境は?)
「クラシックは去年も悔しい思いをしていますし、ここで良い結果が出せたら良いなと思います」

(最後に一言)
「またこれだけの良い馬に乗せて頂いて、緊張もプレッシャーも多少ありますけど、チェッキーノと一緒に楽しんで競馬をしてきたいと思います。応援よろしくお願い致します」

(取材・写真：佐々木祥恵)