「
日本ダービー・G1」(29日、東京)
出走馬、枠順が26日に確定した。これもVへの吉兆だろうか。
リオンディーズが、
父キングカメハメハがダービーを制した時と同じ6枠12番を引き当てた。鞍上M・デムーロは昨年の
ドゥラメンテに続く連覇が懸かる一戦。こん身の手綱さばきで相棒を頂点に導く。また、来年2月末に定年を迎える長浜師が送り出すのは
アグネスフォルテ。三冠トレーナーは最後の夢舞台に意欲をにじませた。馬券はきょう27日から前々日発売される。
JRA騎手として転身後も、数々の馬を頂点に導いてきたM.デムーロが新たな勲章を見据える。ダービーは03年
ネオユニヴァースと15年
ドゥラメンテで2勝。
武豊(98・99年)、四位(07・08年)に続く史上3人目の連覇を、
リオンディーズとのコンビで虎視たんたんと狙っている。
「どのレースも勝ちたいけど、ダービーは特別。すごく(価値は)重い。一番大きなレースだと思っているし、去年、勝ったけど、まだ勝ちたい」。全てのホースマンが目指す競馬の祭典へ、イ
タリアの名手は並々ならぬ意欲を燃やす。
今春は
弥生賞2着、
皐月賞5着(4位入線から降着)に終わった2歳王者だが、復権の準備は整いつつある。いずれも外めの枠で折り合いに苦しんだことを踏まえ、鞍上は馬の舌を縛ることを進言。半兄
エピファネイアは
皐月賞、ダービーと2着に敗れたのち舌を縛り、
神戸新聞杯、
菊花賞を制した。ノウハウを生かし、兄同様の対策を施したことで「操縦性は良くなった」と効果の大きさをアピールする。
吉兆も舞い込んできた。引き当てた枠は6枠12番。「できれば内が欲しかったですが、偶数番ですし、極端な外でなければと思っていましたから。あとはジョッキーに任せるだけです。前に壁をつくる形で運べれば」と高田助手。陣営にとって理想の内枠ではなかったが、
父キングカメハメハの04年ダービーV枠となれば、何かの縁を感じずにはいられない。父の蹄跡をたどり、再び世代の頂点に立ってみせるか。
提供:デイリースポーツ