エプソムC(GIII・芝1800m)に出走する各馬について、追い切り後の関係者のコメント。なお
ルージュバック(牝4・美浦・
大竹正博)は、明日木曜日(6/9)に追い切り予定。
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ロジチャリス(牡4・美浦・
国枝栄)について、国枝調教師。
「前走(メイS・OP・1着)はオープンに昇級初戦で距離も1800mに延びましたし、外枠も懸念されましたが、中団から終いまで良い脚を使ってくれました。前走から中2週の調整ですが、馬体にも問題ありませんし、順調です。今日はいつも通り前に馬を1頭置いて、終いをスッと伸ばす感じでしたが、リズム良く走れたと思います。
大きい馬ですが前向きさもあったので、早めにデビューができましたが、途中はいろいろとありました。ここに来て心身ともに成長して、しっかりしてきました。充実してきましたし、状態もアップしています。東京の広い馬場は良いですし、何回も走っていますので、今回の条件も心配ありません。これから先につながるように頑張ってほしいですね」
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ダービーフィズ(牡6・美浦・小島太)について、小島良太調教助手。
「今日は少し速めから追い出して、ゴール板のところでは併せた相手に先着していますし、良く頑張っていました。体調は申し分ないですし、あとはレースで集中して走れるかにかかっていますが、岩田騎手もこの馬のことをわかっていますから、そのあたりに期待ですね」
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サトノギャラント(牡7・美浦・
藤沢和雄)について、藤沢調教師。
「前走の
新潟大賞典(GIII・7着)を使って馬が良くなってきましたし、体も締まってきました。
安田記念に登録しましたが、同じ馬主さんの馬もいましたし、マイルも忙しいのでここにしました。雨降りは嫌ですが、今週末まで多分天気は持つのではないかと思いますし、良馬場であれば切れる脚を使えると思います。東京コースも走る馬ですしね」
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マイネルミラノ(牡6・美浦・
相沢郁)について、相沢調教師。
「2000mは少し長いような気もしますので、今回の1800mの方が良いと思います。あとは乗り方ひとつですね。溜め逃げは良くないですし、自分の競馬をしてほしいです」
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ナカヤマナイト(牡8・美浦・二ノ宮敬宇)について、二ノ宮調教師。
「ここまで時間をかけてじっくり乗り込んできましたので、体はできています。休養が長かったですし、あとは中身ができているかだと思います」
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アルマディヴァン(牝6・美浦・
高橋文雅)について、高橋調教師。
「春先に比べると毛ヅヤや体の張りが全く違いますし、馬の状態は良いです。今日の追い切りは前の馬を目標にして自分のリズムで走らせましたが、併せた馬を並ぶ間もなく交わしていきました。先週末もしっかりとやれていますし、仕上がりも問題ありません。先週末、今日とチークピーシーズを着けましたが、悪い影響はなさそうですね。レースで着けるかどうかは、枠順を見てから決めるつもりです。東京の1800mはこの馬にとって難しいコース条件になりますが、ある程度の位置で脚を溜められればと思います。外を回すより内を突っ込んでくるような形になればと思います」
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ステラウインド(牡7・美浦・
尾関知人)について、尾関調教師。
「先週ブリンカーを着けて追い切ったら、気合いが入り過ぎて掛かってしまいました。その疲れも出ましたが、良いトレーニングになったかなとも思います。疲れをケアして、今日は半マイルからやりましたが、予定通りの追い切りができましたし順調です。
大目標の
七夕賞に向けて少しお釣りを残せるような仕上げですが、そのくらいの方がかえって良い走りをしてくれそうな感じもします。前走(
ブリリアントS・OP・15着)は精神的にきつい競馬でしたが、その後遺症がなければしっかり走ってくれるでしょう。そういう意味でも、先週の追い切りで気合いが入ってビュッと行ったのが効いてくれるのではないかと思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)