スマートフォン版へ

メイショウマンボなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2016年06月09日(木) 15時29分
 今週の栗東は7日の調教中も少し雨がパラつき、午後からは本降りの雨になるという天気。8日は晴れる時間が多かったものの、9日はずっと曇り空で、いかにも梅雨らしい感じ。8日はかなり蒸し暑さを感じられることもあり、そろそろ夏バテをしてくるような馬も出てくる時期だろう。

 いよいよ、来週から函館競馬が開催ということもあり、先週末までに函館競馬場へ移動した馬も多い。そんな影響で、8日の追い切りこそ頭数が揃っていたが、9日に関しては朝一番などハローが終了した直後に追い切りが集中する以外は閑散としていた。

【坂路/4F51.9秒】
 8日。一番時計は49.6秒のサングラス(栗東・谷潔厩舎)。4F50秒台は3頭だったが、4F51秒台の頭数はかなり多く、7日に雨が降っているとはいえ、決して影響を受けた印象はない。むしろ、乾燥していたウッドチップに適度な水分が含まれたという感じかも知れない。

 1F11秒台も3頭いたが、その中でもアクティブミノル(栗東・北出成人厩舎)の4F51.1〜3F37.3〜2F24.1〜1F11.8秒という数字は素晴らしい。1F目から13秒台のラップで、その後が加速、加速。高松宮記念4着後は吉澤ステーブルWESTへ放牧に出されており、帰厩してから入念な仕上げだが、これなら万全の状態で次走予定の函館SS(6月19日・函館芝1200m)に出走することができそう。

 9日。一番時計はペンタトニック(栗東・大久保龍志厩舎)の4F50.7秒。前日同様、時計の出やすい馬場ではあったが、松田大作騎手が跨って単走追いだったアスクジョーダン(栗東・野中賢二厩舎)の4F52.8〜3F38.1〜2F24.6〜1F12.2秒は数字以上に迫力を感じる内容だった。

 2回目のハローが終了した時間帯では、ユニコーンS(6月19日・東京ダート1600m)の出走を予定しているダノンフェイス(栗東・大久保龍志厩舎)がマズルファイヤーとの併せ馬を行っている。1000万下とはいえ、相手は攻め駆けするタイプ。追走していたこともあって、最後は追いつくのがやっとだったが、4F51.8〜3F37.2〜2F24.2〜1F12.2秒はかなり速い時計。レース間隔があいていた青竜Sからの上積みは大きいだろう。

 先週の馬場差が「-0.4秒」。今週は全体的な時計の出方を見ると、先週と同じような感じ。よって、8日、9日とも『-0.4秒』で馬場差を記録している。

【CW/5F66.5秒】
 8日。前日に雨が降ったこともあり、乗り手からは「時計かかってるでしょ」と尋ねられることが多かったが、実際にはそこまで重い馬場ではない。ただし、2歳新馬の場合は体力がまだまだ未熟なので、時計を要しているケースがあり、これについては大目に見る必要があるだろう。

 こういった馬場は時計よりも動き重視だが、ミッキーチェリー(栗東・佐々木晶三厩舎)やディープミタカ(栗東・藤岡健一厩舎)は近走成績が振るわないものの、併せ馬でいい動きを見せていたので、追い切りからは取り上げておかないといけない馬だろう。

 9日。マーメイドSの最終追い切りを行ったメイショウマンボ(栗東・飯田祐史厩舎)。この中間は坂路馬場での調教を一切行わず、トラックのみ。それに加えて、追い切りでも前半を我慢させて、後半でスピードに乗せるという追い切りを行っており、最終追い切りでもそれが実践されている。6F82.1〜5F65.1〜4F50.9〜3F37.8〜1F12.3秒は自身にとって、特別速い数字ではないものの、少しメリハリを利かせているという意味で悪くない内容。この状態でレースの結果がどうなるのか、ちょっと見てみたいところ。

 先週の馬場差が「-0.3秒」。先週とほぼ変わりない馬場状態だが、全体的な時計の出方を見ると、少しだけ時計を要しているので、8日、9日ともに『-0.2秒』で馬場差を記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 前日に雨が降ったこともあり、今週は芝馬場での追い切りが増加。その動きを見ていると、水分を含んだことで馬場は走りにくそう。よって馬場差は8日、9日とも『+0.5秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は先週とあまり変わらない追い切り頭数。多少水分を含むことで走りやすくなる、時計が出やすくなる馬場なので、全体的な時計を見渡すと、かなり速い数字が出ている。よって、8日、9日とも『-1.5秒』で馬場差を記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す