「
CBC賞・G3」(3日、中京)
好ムードが漂う。
ベルルミエールが30日、栗東CWで軽快な走りを披露した。プラス10キロで臨んだ前走は力を発揮できずに終わったが、中間は調教の負荷を上げて馬体を絞るなど準備は着々。厩舎の先輩で14年Vの
トーホウアマポーラに続き、この舞台で重賞初タイトルを奪取するか。
しまいをきっちりと伸ばした。太宰を背に、
ベルルミエールは栗東CWで
フェンガリ(5歳500万下)と併せ馬。2馬身追走から、しっかりと折り合いをつけて直線は内へ。鞍上が合図を出すと、スッとひと伸びして6F83秒3-38秒0-12秒6。0秒5先着を決めた。「自分からハミを取って反応は良かった。前走時よりも動きは良くなっていますね。状態は上向いていると思う」と太宰は手応えに満足そう。
前走の安土城Sは、3コーナー手前で他馬に絡まれる形になり、力を出し切れず12着。
高橋亮師は「前半の流れがゆったりとしていたことであの競馬になってしまいましたね。それにプラス10キロと、体が少しだけ太かったことも影響したかもしれない」と振り返る。この中間は普段の調教でCW1周のところを1周半に増やすなど、負荷をかけてダイエットを敢行してきた。巻き返しに向けて着々と準備は整いつつある。
もうひとつ、発馬に若干の課題が残るものの「幸いにしてこの頭数ですから。少しの遅れならリカバリーできるはず」と指揮官は楽観的だ。2年前、同厩舎の
トーホウアマポーラが、1番人気だった
ベルカントを下して勝利を収めた。先輩に続けとばかりに陣営が送り込む
ベルルミエール。53キロの軽ハンデを生かしての激走は十分だ。
提供:デイリースポーツ