「
七夕賞・G3」(10日、福島)
重賞初制覇に向けて、
シャイニープリンスが6日、上々の気配をアピールした。最終リハはセーブ気味だったが、中間は十分に負荷をかけられて仕上がり万全。当日の空模様は気になるものの、良馬場がかなえば力をフルに発揮できそうだ。
アルバートドックはしまい重点で軽快な脚さばき。
ダコールも好時計をマークして仕上がりの良さをアピールした。
1回目のハロー(馬場整地)が明けるのを待ちかねたように、
シャイニープリンスが地下馬道の出口から頭をのぞかせていた。美浦Wの馬道が開放されると、すぐに駆けだしてキャンターで向正面へ。真っさらなチップを踏み締めた。
馬場入りは1頭先を越され2頭目での単走だったが、外めを回ったために駆けるトラックはきれいだった。蹴り上げるチップは後ろへ低く飛び、しなやかなバネを効率良く地面に作用させる。5Fから時計を出す構えに入ったが、4角までは比較的ゆったり。直線は気合をつけただけで一気に加速して、反応の鋭さを印象づけた。
5F69秒4-40秒0-13秒0。時計だけ見ればかなりの軽めにも映るが、これは予定通り。「先々週にある程度強めにやっているから、今週は息を整えるだけでいい。
リラックスして走って、手前もちゃんと変えていた。何よりだ」と栗田博師は目を細める。22日に美浦Wで行った3頭併せを消化した時点で、既に九分以上に仕上がっているという見立てだ。
ファン目線で迷うとしたら福島との相性か。2走前の
福島民報杯には快勝したが、昨秋の
福島記念は10着惨敗。「右回りの方が走りはスムーズだと思う。あとは馬場だな。あまり渋らなきゃあいい。去年は道悪だったからな」とトレーナー。なるほど昨秋は重馬場、2走前は良だった。週間予報では、東北の週末には傘マークがチラホラ。そちらがどうしても気に掛かる。
提供:デイリースポーツ