「
函館記念・G3」(17日、函館)
反撃態勢は整った。13日、
ファントムライトの併走相手は1週前と同じ
マジカルスペル(2歳)。デビューを控えた新馬に呼吸を合わせ、函館芝で最終追い切りはスタートした。
パートナーを3馬身後ろに置き、追いだしのタイミングを待ちつつ直線は外へ。相手の手応えを確認し、ゴール前で合図が送られると1F11秒7をマークして併入。「どんどん動きは軽くなっている」と騎乗した田中博助手はうなずく。
前走、
天皇賞・春は14着とG1の壁を痛感した。ただ、G3に限れば昨年9月の
新潟記念から3・3・3・2・2着と5走連続して馬券圏内。手堅さが光る。「今回は全ての条件がプラスへと転じる。勝ちみは遅いが、展開の助けがあれば」と同助手は力を込めた。
これといった主役不在の混戦メンバー。洋芝への経験はないが「マッチすると思う」と前向きだ。7歳の夏を迎えた
オペラハウス産駒。父から譲り受けたパワーと勝負強さを発揮し、重賞初制覇を成し遂げる。
提供:デイリースポーツ