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ミッキーロケットなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2016年09月08日(木) 11時45分
 雨が降りそうで降らない日が続いたことで、蒸し暑さを感じる今週の栗東。6日の夜にかなりの雨量があったものの、天気予報では雨だった7日と8日は降っていない(正確には8日の調教時間中に僅かな降水量)ため、嫌な汗をかく気候となっている。ちなみに8日は調教時間が終了した9時すぎに雷鳴とともに豪雨となっている。

 ただ、日差しに関しては真夏の暑さはなくなった。湿気がなければ過ごしやすくなるだろうし、来週からは調教開始時刻も6時となるので、それとともに秋らしい気候になってくるのではないかと思われる。

【坂路/4F51.9秒】
 7日。馬場差が難しい。というのも、一番時計は4F51.0秒のナムラシングン(栗東・高野友和厩舎)と遅いのだが、4F51秒台が多数。今週から当日輸送の阪神競馬場に舞台が替わることで、レース当該週でもしっかりと時計を出している馬が多いことがその理由に思える。だったら馬場はどうなるのか。出そうと思えば時計が出る馬場なのだから、基準時計よりも遅いということはないだろう。

 時計は地味でも元気いっぱいの登坂はダンスアミーガ(栗東・中竹和也厩舎)。中京記念関屋記念、そして今週の京成杯AHとサマーマイルシリーズにフル参戦だが、最終追い切りの内容はすべて似たような感じ。中山マイルでの実績もあり、今回も侮ることができない状態だろう。

 8日。一番時計はネロ(栗東・森秀行厩舎)の4F48.7秒。2F目と3F目に11.7秒を連続しており、素晴らしいスピードを見せた。馬場状態に関しては、全体的な時計の出方を見ていると前日と大差がないように思える。

 神戸新聞杯(9月25日・阪神芝2400m)の出走を予定しているミッキーロケット(栗東・音無秀孝厩舎)が単走での追い切り。札幌競馬場でのレース後はそのまま栗東へ移動しており、ここまでは時計を出さずに調整されていた。

 そんなこともあって、全体時計は4F55.1〜3F40.0〜2F25.7〜1F12.8秒と遅め。しかし、力みのないフットワークで非常にいい雰囲気。ラスト1Fが最も速くなるラップを踏めている点から最後まで集中力を保っているのもいい。夏場に使い込まれた関係で、今後も速い時計は出さないかも知れないが、状態が落ちているということはないだろう。

 先週の馬場差が「±0.0秒」。文中に記したように、全体的な時計の出方を見ると先週と変わらず、普通に時計が出る馬場。よって7日、8日とも先週と同じ『±0.0秒』で馬場差を記録している。

【CW/5F66.5秒】
 7日。今週がちょうど正面直線のウッドチップの入れ替えだったので、これに6日夜の雨が重なって、少し時計を要する状態になったと思われる。特に時計をとっている感覚では、1回目のハロー終了直後以外の時間帯では軒並み時計がかかっている印象を受けた。

 そんな中でも朝一番に併せ馬で大差先着を果たしたのが、2歳未勝利のサトノマサムネ(栗東・西園正都厩舎)。デビュー前から追い切りで動いていた馬だが、この日も絶好の動き。ラスト1Fは13.6秒だったが、6F80.6秒はかなり速い数字。これだけの動きができれば、いつ勝ち上がっても不思議ないはず。

 8日。別ニュースサトノダイヤモンド(栗東・池江泰寿厩舎)の追い切り速報を伝えたが、同じ時間帯にオールカマー(9月25日・中山芝2200m)の出走を予定しているサトノノブレス(栗東・池江泰寿厩舎)がエアカミュゼとの併せ馬。鞍上に体重の軽い坂井瑠星騎手(レースは福永祐一騎手が騎乗予定)が跨っていたこともあるが、軽快なスピードで最後の直線も内から抜ける時の脚が速い。6F82.4〜5F67.4〜4F53.2〜3F39.3〜1F12.2秒と時計も速く、宝塚記念以来でもきっちり動ける態勢が整っている。

 先週の馬場差は「+0.6秒」。文中にも記したように、今週は時計を要する状態。よって、先週よりも時計のかかる『+1.0秒』で、7日と8日の馬場差を記録した。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は前日の雨も危惧されたのか、10頭以上の追い切り頭数。終い重点の追い切りが多かったものの、5F65秒以下をマークする馬も多く、雨の影響もなく、スピードが乗る馬場だったと推測できる。馬場差は7日、8日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は7日の追い切りが久しぶりに20頭を超えた。これも芝馬場同様、前日の雨の影響でCコースの状態を危惧した結果だろう。8日も追い切りが数頭いたが、新馬と併せたアドマイヤキズナ(栗東・友道康夫厩舎)は相手に併せようと懸命に鞍上が手綱を抑えるも手応えが絶好すぎて先着。時計は6F79.2〜5F64.8〜4F50.5〜3F37.0〜1F11.5秒と速く、今秋の飛躍が楽しみ。馬場差は7日、8日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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