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ロードクエストなど、京成杯AH厩舎情報/美浦トレセンニュース

  • 2016年09月08日(木) 15時30分
 ダノンプラチナクラリティスカイとGI馬をはじめ、好メンバーが揃った京成杯AH(GIII・芝1600m)に美浦から出走する各馬について、追い切り後の関係者のコメント。

【9月7日(水)追い切り組】

ロードクエスト(牡3・美浦・小島茂之)について、小島調教師。
「池添騎手からは乗り方1つだと進言を受けましたし、具合も良かったのでダービー(GI・11着)を使うことにしました。池添騎手が乗れなかったこともあって、少し引っ掛かってしまいましたね。前走後は放牧に出して、ここを目標に1か月ほど前に戻しました。先週の木曜日もある程度動かしていて、週末も全体的に速い時計で目一杯走らせました。良い動きだったと乗っていた助手も言っていました。今週の追い切りでは、息は休み明けという感じがありますが、落ち着いて走れていましたね。

 瞬間移動のようにパッと動けるところが以前からありましたが、そういう面もそれ以上になっていると思います。馬体重はさほど増えてはいませんが、お尻に丸みが出てきて全体的に厚みも出てきました。相変わらず子供っぽいところもありますが、乗り手の指示を待てるようになっています。左回りの方が良いのかなとは思いますが、右回りでも大丈夫でしょう。GIを勝っていませんし、ハンデ55キロは妥当だと思います。この一戦の結果を見て、今後の方向性を決めることになるでしょう。夏をうまく過ごしましたし、秋、良いスタートを切りたいですね」

ダノンプラチナ(牡4・美浦・国枝栄)について、国枝調教師。
「前走(東京新聞杯・GIII・4着)後は爪を痛めて休みが長くなりましたので、ハンデ(58キロ)が重くなってもここから始動することにしました。今週の追い切りは相手が併せると動く馬だったので、やり過ぎにならないように、この馬を前に行かせました。蛯名騎手は休み明けの感じはあると言っていましたけど、見ている分には大丈夫そうですし、休養明けとしてはまずまずですね。直線が長い東京の方が良いですが、中山でも走れるでしょう。マイルCS(GI)を目標としていますが、レース後の様子を見て、本番前にまた使うかどうかを決めようと思います」

カフェブリリアント(牝6・美浦・堀宣行)について、渡邉調教助手。
「前走(ヴィクトリアマイル・GI・15着)は脚を溜められませんでしたが、前に壁を作って走れれば違ったと思います。前走は調教時からモタれる面を見せていましたが、休養して背腰が苦しくなくなったのか、ここのところはモタれずに走っています。モタれないで走れる分、今回は脚を溜めることができると思いますし、以前のような切れ味が発揮できるでしょう。いくらか太め感がありますので、今週(9/7)は5ハロンから追い切りましたが、これで良くなってくると思います。今回は矯正馬具は必要なさそうですね。あとはうまく流れに乗ってほしいです」

トウショウドラフタ(牡3・美浦・萱野浩二)について、吉田豊騎手
「今週は、他厩舎の2頭がたまたま目標になる形でしたが、単走での追い切りでした。元々動く馬なので、仕掛けての反応も良かったです。以前は馬場入り前や角馬場でカッカする面がありましたが、それもなくなり精神的に大人になりました。右回りは問題ないので、マイルの距離でうまく折り合いがつけられればと思います。あとは休み明けで少し急仕上げなので、それが鍵となりそうです」

クラリティスカイ(牡4・美浦・斎藤誠)について、斎藤調教師。
「転厩初戦の前走(関屋記念・GIII・8着)は手探りでやってきましたが、ゴール前の伸び脚も良く頑張ってくれました。前走後はこのレースを目標に順調ですし、1度使って前向きさも出てきました。中山の1600mもこの馬には合いそうです。GI馬ではありますが、これからどんどん使っていければと思います」

ダイワリベラル(牡5・美浦・菊沢隆徳)について、菊沢調教師。
「前走(京王杯SC・GII・15着)はマイナス14キロと馬体重が減っていましたし、競馬場で落ち着きがないのでなおさらスタミナを消耗したようです。馬体重は530キロを切るくらいになっていて、ひと息入れて良い方向に向かっていますね。これまで中山マイルは2勝していますが、実績のあるコースですし、道中脚を溜めることができればと思います」

スマートオリオン(牡6・美浦・鹿戸雄一)について、鹿戸調教師。
「前走(朱鷺S・OP・6着)も走りに集中できずに止めるところがあったように、乗り難しい面があります。他の馬の斤量が軽かったことも辛かったですね。地方交流を除外になりましたが、体調が良く元気だったのでこのレースを使うことにしました。今週の追い切りの動きも良くて、徐々に好調時に戻ってきています。前走より2キロ軽い57キロも良いですね。内でジッとして脚を溜めた時に良い結果に繋がっていますので、中山のマイルでも内めの枠が希望です」

ペイシャフェリス(牝5・美浦・高市圭二)について、高市調教師。
「前走(朱鷺S・1着)は、指示通りにジョッキーがうまく乗ってくれました。前走後も疲れはなく好調を維持していますし、元々中山でも走っているので、新潟からのコース替わりも大丈夫です。ハンデ戦なので、展開ひとつで面白いのではないかと思います」

シベリアンスパーブ(牡7・美浦・手塚貴久)について、松岡正海騎手
「冬場がとても強い馬なので、暑さは少し苦手という感じですが、今週の追い切りの動きも良かったですし、馬の状態は良いです。調子が歩様に出る馬ですが、これから寒くなってきたら、体ももっと引き締まってくるでしょう。1月の金杯(京都・GIII・4着)の時と比べて今ひとつのようにも感じますが、おかしな競馬にはならないでしょう」

【9月8日(木)追い切り組】

アルマディヴァン(牝6・美浦・高橋文雅)について、高橋調教師。
「年齢的なものか体に硬さが出てきて、反応が良くても長く脚を使えなくなってきています。もう少し前めでレースを進めて最後伸ばす感じが良いのかなと思いますが、そういう意味で中山は脚の使いどころがわかりやすいかもしれません。坂路での追い切りは55秒台でしたが、今日の馬場でこれだけ動ければいいでしょう。硬さはあっても状態は良いですし、力が衰えた感じもないです。あとは枠順や当日の雰囲気ですね。1戦置きにスタートが良くない傾向にあって、それからすると今回は出てくれる順番ですし、展開がハマってくれればと思います」

(取材・写真:佐々木祥恵)

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