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ゼーヴィントなど、セントライト記念厩舎情報/美浦トレセンニュース

  • 2016年09月14日(水) 18時30分
 マウントロブソンゼーヴィントらの重賞勝ち馬をはじめ、美浦から出走を予定している各馬がセントライト記念(GII・芝2200m)に向けて追い切りを行った。追い切り後の関係者のコメント。

マウントロブソン(牡3・美浦・堀宣行)について、橋本調教助手。
「前走(ダービー・GI・7着)はゲートの中でうるさく暴れてしまったところでスタートを切られて、100mくらい鐙が外れてしまっていたために、あの位置取りからの競馬になりました。終いは脚は使いましたけど、さすがにあの流れであの位置からでは上位に食い込めませんでした。レース後は放牧に出て、心身ともにリフレッシュして帰ってきたのは良かったです。ただ輸送中に落鉄して蹄鉄の釘を踏んでしまい、その影響で調整自体が少し遅れています。

 先週も時計が遅くなってしまって、今日(9/14)はいつもの直前よりは負荷をかけるつもりでやりましたが、やはり動きはピリッとしないというのが正直なところです。体もまだ立派で、体重的にも20キロ弱は増えるのではないかなと思っています。ただ成長分もあると思いますし、だいぶ体はしっかりしてきました。このひと追いで変わってほしいのと、過去に小倉で走った時にかなり動きが重くても結果を出してくれましたので、今回も地力で頑張ってほしいですね」

ゼーヴィント(牡3・美浦・木村哲也)について、木村調教師。
「前走(ラジオNIKKEI賞・GIII・1着)はジョッキーがうまく乗ってくれましたし、馬も頑張ってくれました。レース後はノーザンファーム天栄に放牧に出て調整をして、4週ほど前に帰厩しています。プリンシパルS(OP・3着)のあたりから馬もしっかりしてきましたし、馬の底力、ベースが上がってきた感じがします。前走時も今回も、継続的に上昇曲線を描けているのではないかと思います。

 器の大きな馬ですし、今日の追い切りでは最後までしっかり走り切らせるように助手に指示をしました。最近の天候もあってタフな馬場状態でしたが、集中して最後まで走り切っていましたし、満足しています。競馬では真面目で素直ですし、厩舎で調教レベルを上げていければ久々がマイナスになることはないでしょう。道中掛かる馬ではないですし、器用さもあってコントロールもききますので、この距離もマイナスにはならないと思います。まだ挑戦者の立場ですし、タイトルホースたちと走ってどんなレースをしてくれるかですね」

プロディガルサン(牡3・美浦・国枝栄)について、国枝調教師。
「前走(ダービー・10着)は大外枠から良い競馬をし過ぎた感じでしたし、地力の差で最後は離されはしましたが、良い経験になったと思います。前走後は放牧に出てこのレースに合わせて帰厩させましたが、ここまで順調に来ています。

 今週の追い切りは、前に馬を置いて終いは並ぶという形でしたが、結構良い時計が出ていて状態も良いですね。あとは当日競馬で、調教のように良い走りをしてくれればと思います。春より体も大きくなって、気持ちにも余裕が出てきました。折り合いがつきますし、普通に走れば距離も問題ないでしょう。菊花賞に出走するか、それとも他の路線に進むのかは、今回のレース結果次第になると思いますが、良い競馬はしてくれるでしょう」

メートルダール(牡3・美浦・戸田博文)について、斉藤調教助手。
「どうしても後ろからの競馬になってしまい、展開に左右されてしまいますね。それでも前走(白百合S・3歳OP・2着)は、しっかり脚を使ってくれました。正直勝ちたかったですけど、オープン競走でしたし、この馬の力は示せたと思います。前走後は放牧に出てリフレッシュしました。こちらに戻ってきて馬は元気一杯ですし、体重はさほど変わっていませんが、体に幅が出てきました。以前はヤンチャで子供っぽさがありましたが、そのあたりもだいぶ解消されてきて、心身ともに成長しています。

 追い切りには3週連続、北村(宏)騎手が乗っています。先週は長めからしっかりやってある程度仕上がりましたので、今日は終いの感触を確かめてもらいました。息遣いも反応も良くて仕上がりは悪くなさそうです。瞬発力というよりは、徐々にギアを上げていって、長く良い脚を使える馬なので、コーナーでエンジンをかけていく競馬が合うと思います。そういう意味でも中山コースは良いでしょう。展開に左右されやすいですし、相手も強いですけど、ここで結果を出して先につなげられればと思います。春は賞金加算ができなかったので、秋はスッキリといきたいですね」

ステイパーシスト(牡3・美浦・尾関知人)について、尾関調教師。
「先週ある程度負荷をかけていますので、今日は調整程度プラスアルファくらいの追い切りにしました。競馬を使っている馬ですし、体調も良いですね。春はその路線を進めませんでしたが、トライアルで権利を取って本番に行けるくらいのポテンシャルは持っている馬です。GI馬は強いですが、それ以外の馬たちとはさほどヒケをとらない競馬ができるのではないかと思います」

ネイチャーレット(牡3・美浦・根本康広)について、根本調教師。
「重賞でも戦えるくらいの素質を持っていましたが、初めから気性が荒くて、デビュー時からあまりいじめず様子を見ながら競馬を覚えさせました。それも良い方に出たと思いますし、丸山元気も上手に育ててくれました。今日の追い切りも予定通りで動きも良く、出走態勢は整ったと思います。1000万の自己条件に使うことも考えましたが、ジョッキー(野中騎手)にも良い経験になると思いますし、重賞に出走することにしました。ここ2戦のような減量の利点はなく強い相手も揃っていますが、連勝してきたコンビですし、人馬共々応援してあげてください」

キークラッカー(牡3・美浦・土田稔)について、土田調教師。
「前走(500万下・1着)は逃げましたが、マイペースなら粘ることはできますし、周りがノーマークだったとはいえ力をつけていますね。前走後も順調にきていますし、今日も予定通りの追い切りができて動きも良かったです。3走前に吉田(隼)騎手が追い込む競馬をしてくれてから、馬が良くなってきました。他に行く馬がいれば番手からの競馬もできます。相手は強いですけど、頑張ってほしいですね」

(取材・写真:佐々木祥恵)

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