「ローズS・G2」(18日、阪神)
桜の女王が強烈な輝きを放った。
オークスを前に左前第1指骨はく離骨折を発症。戦線を離脱していた
桜花賞馬
ジュエラーが栗東DPで存在感を誇示した。
クルークハイト(2歳未勝利)を4馬身追走。直線入り口で内から並びかけると、瞬く間に僚馬を引き離していく。ギアを切り替えた瞬間、鞍上の重心が後ろへ。強烈な“G”を伴う加速は健在だ。5F64秒9-37秒0-11秒0を計時し、最後は2馬身先着してのフィニッシュ。
エスコートした仲田助手は「しまいを伸ばす形で反応を見ながらと思っていましたが、すごく反応が良かったね。前の馬が射程圏に入ると自分でスイッチを入れてくれました。もう十分です」と太鼓判。「骨折した影響はなく、ここへきて落ち着きも出てきました」と続けた。春は無念のリタイアを強いられはしたが、大人への階段を着実に上りつつあるのも、また確かだ。
デビューから4戦、例外なくメンバー最速の上がり3Fを記録しているように、瞬発力の鋭さには絶対の自信を持つ。この夏、北海道遠征の際に牧場まで足を伸ばし、相棒に再会したM・デムーロは「1800メートルは問題ないでしょう。頑張ります!」と口元を引き締めた。本番を前に、いきなり実現するラ
イバルとの3度目の対決。胸の高鳴りを隠せないようだ。
提供:デイリースポーツ