昨年の
有馬記念(GI)の覇者
ゴールドアクター(牡5・美浦・
中川公成)が、
オールカマー(GII・芝2200m)で秋初戦を迎える。前走の
天皇賞・春(GI)では12着と、思わぬ大敗を喫した同馬だが、その敗因や秋初戦に向けての調整過程、レースの見通しなど、管理する中川調教師に話を聞いた。
「前走の天皇賞は、ゴールデンウィーク中の変則の輸送で早めに現地に運びましたので、馬もレースまで待ち切れず、それがイレ込みにつながったのかもしれないですね。輸送をされると馬も競馬だとわかりますから。それとレース後に針をしたのですが、結構悪いところがありましたので、天皇賞時は
ピークが少し過ぎていたようにも思います。休みを挟んでここまで順調に来ています。
今日(9/21)は馬なりでしたが、終いを伸ばす感じで予定通りの追い切りができました。先週も悪くはなかったですが、今週は先週よりも良くなっていますね。昨年に比べてさほど大きな変化はありませんが、体は去年の今頃より大きくなっています。精神的にはもう少し落ち着くかなと考えていましたが、そのあたりは変わりませんね。ただそのように前向きさのあるところが、この馬の長所だと思います。今回は秋初戦になりますので、勝ち負けというより、良い競馬をしてほしいです」
(取材・写真:佐々木祥恵)