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【天皇賞】世界のマイル王モーリス中距離制圧 魅せた瞬殺の脚

デイリースポーツ
  • 2016年10月31日(月) 06時00分
天皇賞(秋)・G1」(30日、東京)

 これぞ昨年の年度代表馬の走りだ。世界のマイル王モーリスが、直線で力強く抜け出して完勝。名手ムーアのエスコートで1番人気に応え、中距離G1をも手中に収めた。既に年内で引退が決まっており、最後の舞台は香港。どんな走りでキャリアを締めくくるか注目だ。2着は7番人気のリアルスティールで、3着は6番人気のステファノス。2番人気のエイシンヒカリは12着に終わった。

 自信満々に、直線坂下で早めに先頭に立ったモーリス。フラットなシャティン(香港)で見せたズブリと突き刺さる瞬殺の脚を、坂のある府中の直線で使われては他馬はお手上げだ。ゴール前で左へもたれたのはご愛嬌(あいきょう)。際どい差し比べになることが多い秋盾では、なかなか見られない力任せのパフォーマンスでライバルたちをねじ伏せた。

「完璧な仕上がりで、今までにない走り。実にパワフルだ。早めに仕掛けたが、誰も追いつかせない自信があった」とムーアは胸を張った。今年もファウンドで凱旋門賞リアルスティールドバイターフを勝つなど、世界を股にかけて稼ぎまくる英国の仕事人。安田記念札幌記念と取りこぼし、フラストレーションをためていた昨年の年度代表馬が、名手の手綱でようやく常勝軌道に戻ってきた。

 肩の荷を下ろした口ぶりで話したのは堀師だ。「ホッとした。今まではチャンピオンズマイルが一番だと思っていたけど、距離は違うが、今回がベストパフォーマンスと感じた」。昨年の安田記念を勝った際は「(2000メートルは)ちょっとリスクが大きい。無理だろう」と感じていたという。ワンペースで流れる1600〜1800メートルなら問題ないが、緩急がある距離になると不安が残る気性。課題だったゲートも加齢とともにしっかり進歩してきたようだ。

 既に今年いっぱいでの引退が決定しており、今回が国内最終戦。日本のファンに雄姿を残し、次に向かうは香港だ。連覇のかかる香港マイルか、それとも二千の香港Cを狙うのか。自信を取り戻したG1・5勝馬が威風堂々、さらなる強敵を求めて海を渡る。

提供:デイリースポーツ

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