「マイルCS・G1」(20日、京都)
秋のマイル王決定戦は、さまざまな路線から実績馬、近況好調馬が入り交じる混戦模様。人気薄の
スノードラゴンもG1馬だけに侮れない一頭だ。10年10月の2歳未勝利戦(2着)以来、実に6年ぶりの芝マイル参戦。馬体も真っ白になった8歳の芦毛馬が、13番人気で制した14年
スプリンターズSに続き、再び一発を決めるか。
2歳夏のデビュー以来、実にいろいろな道を歩んできた
スノードラゴン。未勝利勝ち上がりがダートだったため、しばらくダート路線を歩んだ。
4歳までの戦歴には佐藤哲三、安藤勝己、
渡辺薫彦。すでに引退したジョッキーの名も並ぶ。6歳で芝に挑戦すると、14年
高松宮記念2着に続き、
スプリンターズSで金星となるV。7歳時は休養を余儀なくされたが、今でも芝でダートで、元気に掲示板に食い込み続けている。
ここにきての芝マイル参戦。「
香港スプリントに行きたかったのですが、情勢的には招待されるのは望み薄。そこでここを目標にして調整してきました」。宗方助手が経緯を説明する。「馬場が渋ればチャンスがあると思いますし、具合も良さそうです。この歳でズブくなってきていますし、レース
スタイルは決まっていますからね」と6年ぶりの舞台に気後れすることはない。
秋初戦の
セントウルS(5着)で2番手からの“らしくない”積極策を展開したことが、前走の
スプリンターズSで12番人気ながら0秒1差5着に奮闘したことにつながったという。「あれ以来、馬がピリッとしています。もしかしたら走れるところがあるかもしれません。“未知の魅力”ですね。もうひと花咲かせてあげたい」と宗方助手は8歳馬には、よほど似つかわしくない言葉で一発を期待する。大外から白い馬体が鋭伸-『ス
プリンターの高齢馬』と侮るなかれ。
提供:デイリースポーツ