「
香港カップ・香港G1」(11日、シャティン)
迷いはない。1番ゲートを引き当てた以上、
エイシンヒカリに与えられた戦法は逃げのみ。昨年は13頭立て12番ゲートの外枠で苦戦が予想されたが、すんなり逃げを打ち、栄冠を勝ち取った。今回は最もロスなく運べる好枠。連覇への期待は高まる。
「ハナへ行くしかない馬だと思うし、行ってどこまで粘って粘ってくれるか。うまくマイペースで逃げられれば、いい競馬ができると思う」。レース前日の10日に意気込みを問われた坂口師は、改めて逃げを宣言。ラストランでも、自分の競馬を貫く。
最終調整はオールウェザーコースを軽く流した。レースが近づいているのを察知してか、追い切り前に比べると、気合が乗ってきたが、イレ込むほどではない。やはり、香港は環境が合うのだろう。日本に比べると、落ち着き払っており、見守った指揮官も「いい状態。問題ないですよ」と目を細めた。名手・
武豊の逃げで、後続を完封へ。鮮やかな逃走劇で競走生活のフィナーレをVで飾ってみせる。
提供:デイリースポーツ