「
有馬記念・G1」(25日、中山)
有馬記念に
マルターズアポジーを送り出す
堀井雅広調教師。持ち前のスピードを生かし、1000万特別-1600万特別、そして
福島記念と3連勝。昨年の覇者
ゴールドアクターとイメージが重なる。「ウチのは福島だよ」と笑うが、その成長ぶりには目を細める。
中山競馬場に厩舎があった時代に騎手デビュー。それだけに、中山で行われるG1には思い入れが深い。調教師として04年
朝日杯FSを
マイネルレコルトで、13年
中山大障害、14年
中山グランドJを
アポロマーベリックで制した。それでも暮れの大一番は、ジョッキー時代を含めても初めての参戦だ。
藤田在子オーナーの夫で、故・与志男氏は米国競馬に精通し、若駒を見いだす相馬眼にも優れていた。「熱心な人だったよ。自分が見つけてきた
ゴスホークケンの子で、こんな大きなレースに出られるんだからね。馬主冥利(みょうり)に尽きるでしょう。きっと喜んでいるね」と空を見上げる。
「相手も強いし、正直、距離も長い。でも何回も出られるレースじゃないからね。ワクワクしているよ」と愛馬の晴れ舞台にひそかに心を躍らせていた。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ