「
京都金杯・G3」(1月5日、京都)
ハイレベル世代といわれた今年の牡馬クラシックで、
エアスピネルはフル参戦して4、4、3着。戴冠まではあと一歩及ばなかったが、熱い走りで多くのファンを魅了した。「色んな距離で結果を出してきた。持っている能力は高い」と笹田師は胸を張る。飛躍を誓う17年。適距離を選んだ初戦からエンジン全開といきたい。
有馬記念ファン投票でも14位にランクインされたほどの期待馬だが、始動戦に選んだのは
京都金杯。指揮官は「古馬に交じるから、ある程度の距離適性を見極めなければならない」と
デイリー杯2歳Sを完勝した舞台からV発進を描く。
21日は、栗東坂路で4F54秒3-39秒4-12秒1をマーク。しまい重点にきれいな後傾ラップを刻み、体調の良さを伝えた。「
菊花賞のあとも馬は変わりない。順調に来ています」と師。年長馬との初対戦へ向けて、調整は順調に進んでいる。
当面の課題はメンタル強化。「徐々に成長しているが、まだまだ」と師の評価は辛口だが、それは期待の裏返し。この一戦をモノにできれば、今後の期待は膨らむ。「この馬が一番力を出せる舞台を選び、何とかタイトルを獲らせたいね」。トレーナーの熱い思いに応え、G1再挑戦への足掛かりにしたい。
提供:デイリースポーツ