1月8日(日)に中山競馬場で行われる3歳牝馬による重賞、
フェアリーS(GIII・芝1600m)。出走予定の注目馬についての関係者のコメント。
コーラルプリンセス(牝3・美浦・高橋裕)について 柴山騎手。
「前走(
赤松賞・500万下・1着)は、ゲート練習をしてもらったこともあり、スタートは普通に出ましたし、良い位置取りでレースを運べました。ただ道中は促しながらの競馬になった分、直線では渋い感じになりましたけど、最後に相手に並ばれてからもうひと伸びしました。勝負強いですね。
気の良い馬なので、スタートさえ普通に出れば、あとはリズム良く走らせるだけです。最初に乗った時よりも、前走の方が体も良くなっていましたし、まだ伸びしろがあるので楽しみです。期待しています」
ブラックオニキス(牝3・美浦・
加藤和宏)について、加藤(和)調教師。
「秋は
ファンタジーS(GIII・8着)、阪神JF(GI・12着)と輸送をしながらの競馬でした。よく我慢してあそこまで頑張ってくれたと思っています。前走後はオーナーと相談をして、
フェアリーSを目標にしました。順調に来ていますし、うまく調整できました。今日(1/4)の追い切りは、競馬で百の力を出せるようにというテーマでやり、仕上がり具合も良いですね。
少し神経質なところのある馬ですが、うまくスタートを切って自分のリズムでレースを運べれば、初めての関東圏の競馬場でも大丈夫でしょう。あとはうまく流れに乗って気分良く走ることができれば、終いはかなり良い脚で伸びてくれますので、そのあたりがうまくいくようにジョッキーにも伝えてあります」
メローブリーズ(牝3・美浦・
石毛善彦)について、石毛調教師。
「前走(500万下・1着)後は放牧も考えましたが、オーナーと相談の上、在厩で調整をしてきて順調です。先週ウッドチップコースで追い切りましたが、
バランスが今ひとつだったので、今週はスムーズに走れる坂路で追い切りました。前走より距離が延びますが、先々狙っているレースもありますので、マイルを使います。兄弟と比較しても気性が良いですね。前走と同じくらいの状態で出走できそうです」
アエロリット(牝3・美浦・
菊沢隆徳)について、菊沢調教師。
「今日(1/4)の追い切り後の息遣いもケロッとしていましたし、態勢は整ったと思います。本当に良くなるのはまだ先だとは思いますが、使い込むよりも間隔をあけてフレッシュな状態の方が良いですね。あとはどのくらいやれるかだと思います」
シンボリバーグ(牝3・美浦・
藤沢和雄)について、藤沢(和)調教師。
「競馬を使ってきているので体はできていますし、ここまで十分調教をやってきて順調です。前走(
赤松賞・500万下・2着)は出負けしたように、まだ幼い面が残っていますね。競馬はまだ上手ではありませんが、能力はある馬なので期待しています」
ヒストリア(牝3・美浦・
栗田徹)について、栗田(徹)調教師。
「まだ緩さが残っていて修正点もあるのですが、今日(1/4)もしっかり調教はできていて、良い動きでした。前走(
アルテミスS・GIII・7着)時より状態は良いですね。狭い所に入ると躊躇するのですが、そこから抜け出す脚はあります。中山のマイルは新馬で勝っている条件ですし、前走もゲートは出ていますので極端な位置取りでの競馬にはならないと思います。あとはスムーズな競馬をさせたいですね」
※
アエロリット、
シンボリバーグ、
ヒストリアは抽選対象。
(取材・写真:佐々木祥恵)