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オーシャンS・G3」(4日、中山)
直線大外一気の末脚。内でじりじりと先頭を争う4頭を脇に、1番人気の
メラグラーナが豪快に突き抜けた。1200メートルの路線にかじを切ったのが昨年7月。以降6戦、トントン拍子に出世した5歳牝馬が重賞制覇までこぎ着けた。「自信を持って乗りました。賢くてどんな競馬にも対応できる」。戸崎圭が声を弾ませた。
開業3年目で重賞初制覇となった
池添学師は「中京の1200メートルはベストの条件だと思っています。長距離輸送もないですし。毎回、輸送すると積む前後で20キロくらい減る馬。今日は体がイメージより減って(マイナス8キロ)いて心配でしたが、馬は落ち着いていましたね」と、本番の
高松宮記念(26日・中京)の方が条件は好転するとみている。
混迷ムード漂うス
プリント界に現れた新星。大舞台に向けて期待は高まるばかりだ。「初勝利もこの馬でした。初重賞も勝たせてもらって。初G1?そこはあまり欲張らずに」。刻一刻と近づく桶狭間決戦へ、指揮官は気を引き締めていた。
提供:デイリースポーツ