「
フィリーズレビュー・G2」(12日、阪神)
まだ底を見せていない。視線の先に桜の仁川を見据え、
カラクレナイが優先出走権奪取を狙う。
デビューから3戦2勝。唯一、土がついたのは新馬戦だ。18頭立ての大外枠。出遅れて後方からになり、メンバー最速の上がり3Fで猛追したが4着が精いっぱいだった。2戦目はゲートこそ五分に出たが、頭を上げてまた後方から。それでも、結果的には順当勝ちだったと言えるだろう。収穫を見せたのが前走。発馬を決めてどのポジションでも取れそうな行きっぷり。なだめて中団で運ぶと、一気に前をとらえてV。力の違いを見せつけた。
松下師は「ゲートを出たのが良かった。強かったですね」と課題クリアにホッとした様子。これまでの3戦で、レース後の川田、M・デムーロが口にしたのは“幼い”“子ども”というフレーズ。若い気性を高い能力で補っている現状だ。トレーナーは「テンションの高いところはあるけど、その分、良化の余地があると思う」と、今後の成長を期待する。
1週前追い切りは栗東CWで6F81秒6-12秒6をマーク。3カ月ぶりでも力強い動きで好調をアピールした。またがったM・デムーロが「動きが良かった。問題ない。いい馬」と好感触を口にすれば、指揮官も「間隔はあいたけど、仕上がりは問題ない。3着までに来ないと
桜花賞に行けないから」と意欲満々だ。ここでキッチリと結果を出し、強敵居並ぶ本番へと殴り込みをかける。
提供:デイリースポーツ