大井競馬場(天候:晴 馬場:やや重)で行われたダート
グレード競走の第28回
東京スプリント(第11競走・JpnIII・4歳以上・ダート1200m・1着賞金2700万円)は10頭が出走した。
スタートでは浦和の
レアヴェントゥーレが体勢を崩して出遅れた。5番人気の
JRAの
ダノングッドが好ダッシュからハナに立ちかけたが、外から1番人気となった
JRAの
キタサンサジンが先手を奪い、
ダノングッドは控えて2番手となった。4番人気の
JRAの
レーザーバレットは中団の6番手となり、その後に2番人気となった
ドリームバレンチノと3番人気の
JRAの
ブライトラインが続いた。3コーナーを回って先頭の
キタサンサジンに
ダノングッドや大井の
ゴーディーが差をつめようとするが4コーナーから直線に向いても並びかける馬はいなかった。外に持ち出した
ブライトラインだけは、残り200メートルのところからよく伸びて差をつめたが、アタマ差までつめたところがゴールとなり、
キタサンサジンが逃げ切って優勝。勝ちタイムは1分12秒7。勝利騎手は
JRAの
内田博幸。馬群の間から伸びた
レーザーバレットがゴール前で
ダノングッドを交わして3着となり、
ドリームバレンチノは5着に終わった。
キタサンサジンは、栗東・
梅田智之厩舎の牡5歳馬。
父サウスヴィグラス、
母キタサンヒメ(母の
父カコイーシーズ)という血統で、今回が初めての
地方競馬での出走だったが、人気にこたえて重賞初制覇をはたした。通算成績は21戦6勝(
中央競馬では20戦5勝)となった。
<レース後の関係者のコメント>
1着
キタサンサジン(
梅田智之調教師)
「今日は初めての重賞、ナイターでしたし、中央勢では実績も足りない中でしたが、上手な手綱捌きで勝ってくれました。よくアタマ差をしのいでくれました。古馬で手のかかるタイプではなく、休み明け3戦目で仕上がっていました。雰囲気はよかったです。(
ブライトラインの)鮫島先生とゴール前で声を出し合っていまして、ゴールの後におめでとうと言っていただきました。次走はまだ決めていません。」
2着
ブライトライン(川田騎手)
「1200mでもよく頑張っています。」
3着
レーザーバレット(戸崎騎手)
「最後までしっかり走れていますが、手前を替えられなかったのが残念でした。」
4着
ダノングッド(福永騎手)
「楽にスタートを行けました。ダー
トスタート、地方の砂も合っていたと思います。最後もよく頑張っています。」
5着
ドリームバレンチノ(岩田騎手)
「伸びずバテずという感じでした。動くときはもっと動くはずですが、4コーナーで脚があれば良かったのですが...。」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI