「
フローラS・G2」(22日、東京)
過去10年で
フローラSを4勝と勝ちまくっているのが、全国リーディング5位と好調な
内田博幸騎手(46)=美浦・フリー=だ。今年のパートナーは、阪神JF4着馬
ディーパワンサ。1勝馬が多いここでは、もちろん実績上位。“
フローラS男”が自身5勝目を挙げ、素質馬を樫の舞台へ導く。
初めて勝ったのは、
JRAの騎手免許を手にした08年
レッドアゲート(1番人気)。09年
ディアジーナ(2番人気)で連覇。その後は13年
デニムアンドルビー(1番人気)、15年
シングウィズジョイ(2番人気)と、過去10年で4勝と好相性を誇っている。
そんな得意の舞台を前にしても、内田博に気負いはない。「そんなのたまたまだよ。何でかなんて分からないよ」と笑う。「府中の2000メートルが得意とかだったら、秋の天皇賞も勝ちまくってなきゃおかしいじゃない。牝馬が特に得意とかそういうのでもないし」と自己分析する。
あえて理由を探すなら…。「とにかく(
オークスへの)権利を獲りたいという気持ちでは乗っている。次につなげたいという」と語気を強めた。3歳牝馬2冠目の
オークスへ向けた大事な
トライアル戦。レースの持つ意味に対する責任感が、好成績につながっているのかもしれない。
今年のパートナー・
ディーパワンサとは、前走の
フラワーCで初めてコンビを組んだ。阪神JF(4着)以来3カ月ぶりの実戦。3番手追走から伸び切れず6着だったが、「勝負どころで、もう少しスッと動いて行けたら良かったけど。休み明けの分かな」と振り返り、「一度使って良くなっていると思う」と実力馬の変わり身を期待する。注目の一戦が近づいてきた。
提供:デイリースポーツ