「
東京ダービー・S1」(7日、大井)
2番人気の
ヒガシウィルウィンが第63代
東京ダービー馬に。6馬身差の圧勝で
羽田盃2着からの雪辱を果たし、
森泰斗が初のダービージョッキーに輝いた。1番人気の
羽田盃馬
キャプテンキングは2着。3着には3番人気の
ブラウンレガートが入り、的場文は36回目の挑戦でまたも悲願は成らなかった。なお、上位馬2頭に
ジャパンダートダービー(7月12日・大井)への優先出走権が与えられた。
直線で
ヒガシウィルウィンがグングンと差を広げる。最後は6馬身差。断然の強さで南関東3歳馬の頂点を止めた。
陣営の指示通り、序盤は好位の5、6番手を進む。抜群の手応えで4角手前からスーッと上昇すると、そのまま後続を引き離す横綱相撲だった。5度目の挑戦で、ダービージョッキーの称号を得た
森泰斗は「逆転できると思ってやってきたし、ホントに良かったです。完璧でした」と興奮を隠せない。昨年は
羽田盃馬
タービランス(1番人気)で3着に敗れた。その悔しさも吹き飛ばした。
98年デビューしたが、足利、宇都宮と2度の所属競馬場の廃止を経験。一度はジョッキー免許も返上した苦労人がついに夢をかなえた。「ずっと目標にしてきたので。きょうは朝から緊張していてドッと疲れました。感無量です」と瞳を潤ませた。
管理する佐藤賢師は4冠馬
トーシンブリザード(01年)以来の戴冠。「逆転できると思っていたし、攻め馬も強化してやってきた。前走よりもトモ(後肢)が良くなってたからね」と満足そうにうなずいた。次走はもちろん
ジャパンダートダービーへ。「いい勝負になると思うよ」と名将は力強く、次なる戦いへ視線をやった。
提供:デイリースポーツ