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ラジオNIKKEI賞・G3」(7月2日、福島)
ここは通過点にすぎない。デビューから5戦して連対率100%の素質馬
サトノクロニクルが28日、栗東CWで4Fからの追い切り。馬なりのまま、ラスト1Fは11秒6をたたき出した。トップハンデ57キロを背負うが、池江師は秋の飛躍へ向けて必勝態勢で送り込む。一方、角居厩舎の血統馬
クリアザトラックは栗東芝でラスト1F11秒5をマーク。こちらも重賞初Vへ意欲満々だ。
重賞初勝利を目指す
サトノクロニクルが、さらなる上積みをアピールした。前走の
白百合S快勝から中4週。栗東に在厩したまま入念に乗り込まれ、最終追い切りでも抜群の切れ味を披露。ここは譲れない一戦となった。
栗東CWの向正面から
マウントゴールド(4歳1000万下)を2馬身半追走する形でスタート。徐々にピッチを上げていき、直線で内に潜り込むと、ゴール前で馬体を並べてフィニッシュ。馬なりのまま4F53秒8-39秒0、ラスト1Fは11秒6の好時計をマークしてみせた。
池江師は「指示としてはラスト1Fを流す程度。動きは良かったと思います」と笑顔。春の目標だったダービーは無念の除外となったが、異父兄に15年のダービー2着馬
サトノラーゼンを持つ好素材に目を細める。
ただその期待の大きさゆえ歯がゆさもある。「もっと馬格が欲しいですね。牡馬にしては線が細い。成熟度が低いというか、これからの馬でしょう」とトレーナー。デビューから5戦2勝、2着3回と連対率100%でも、求めるものはもっと高い。決して妥協はしていない。
トップハンデの57キロについては、「日曜日にこのハンデが妥当だったかどうか分かるでしょう」と余裕の!?コメント。初の福島コースについても「小回りでも大丈夫」と前向きだ。さらに「秋に向けてきっちり勝っておきたい」と力強く言い切った。
提供:デイリースポーツ