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函館2歳ステークス・G3」(23日、函館)
新馬戦では8番人気ながら、大人びた走りで白星デビューを飾った
ジェッシージェニー。データ的に福島で勝ち上がった馬は苦戦傾向だが、新種牡馬の父
ストロングリターン譲りのセンスでジンクスを打破し、世代最初のJRA重賞制覇を決めてみせる。
外枠から促すようにスタートしても掛かることはない。じっくりと4番手でレースを進め、直線では馬場の真ん中から堂々と抜け出した。福島で高いセンスを見せつけた
ジェッシージェニーが、函館に舞台を変えて重賞初制覇に挑む。
14日に函館入厩。「輸送にこたえることなく、カイバ食いも落ちていません。精神的に強い馬」と担当の岩本助手は満足げにうなずく。長距離輸送は無事にクリア。18日の運動にまたがった菱田も、「元気があってすごくいい。やっぱり輸送は心配でしたから。ええ、体調に問題はないと思います」と、活気ある姿に目を細めた。
父は12年
安田記念を制した新種牡馬
ストロングリターン。
サンダベンポートとともに2頭が新馬勝ちを飾っている。「産駒の傾向は分からないが、この馬は手入れしている時でもうるさいし、運動でもメンコを着けなければできないほど。でも、乗ったらおとなしい」と同助手はメリハリの利いた気性に胸を張れば、菱田も「操縦性が高い。控えていい脚を使いますし、前走でも4角では引っ張ったまま。時計は詰まると思います」と前向きだ。
過去10年、福島で勝ち上がった馬では08年
アイアンデューク、そして昨年
タイムトリップの3着が最高着順。洗練された走りを武器に、ジンクスを打ち破ってみせる。
提供:デイリースポーツ