「
函館2歳ステークス・G3」(23日、函館)
函館Wでパワフルに動いた。
ハイドロフォイル(4歳500万下)を併走相手に、
デルマキセキの最終デモは20日、2馬身半後方から徐々に差を詰めると、直線では内へ。そこから気合をつけられて5F69秒5-40秒0-12秒7で1馬身先着。際立つ時計ではないが、力強さはうかがえた。
「デビュー前よりも反応が良くなっていますよ。思ったよりもテンションは上がっていなくて、ちょうどいいところの精神状態ですね」と手綱を取った藤岡康は振り返る。追い切りを見届けた友道師は「動きは良かったね。1度使った効果で馬体も引き締まった感じ」と目を細めた。
開業して17年目の友道厩舎。現在も
マカヒキ、
ヴィブロスといったG1馬を擁するリーディング上位厩舎だが、師自身が「使った記憶がほとんどない」と話すように、芝1200メートルの重賞を使うのは意外にも
デルマキセキが初めてだ。
「早熟で短距離向き。栗東で調整しているころから新馬を勝ったらここに、と思っていました。中3週でもびっしりと攻めることができた」と指揮官は順調な調整過程に確かな手応えがある。
牝馬ながらも隆起したトモの筋肉量はパワータイプを感じさせる。藤岡康は「接戦で勝ち取った前走の勝負根性が混戦模様のこの戦いで大きな武器になる」と力を込める。世代最初の重賞で頂点に立つ資格は十分だ。
提供:デイリースポーツ