「エルムS・G3」(13日、札幌)
目下3連勝。5歳の夏を迎えて充実著しい
テイエムジンソクが、初のタイトル奪取へ王手をかけた。
前走の
マリーンSが圧巻だった。難なく主導権を奪うと終始マイペース。“涼しい顔”で2着以下に5馬身の差をつけた。「成長してくれている、そう思いました。思っている以上に、強い競馬をしてくれました」。木原師の期待値さえも上回るパフォーマンスだった。
デビュー前は体質が弱く、3歳の始めまで北海道で調整していたほど。1600万下で惜敗を繰り返す日々が11カ月も続いたが、それを経て本格化した。「ずっときっかけさえつかめれば、と思っていましたが、頑張ってきたことが、いい経験になって今がある。そう思っています」と指揮官は目を細める。
そして迎えた初めての重賞舞台。「前走後も順調にきています。楽に勝って来ているので、厳しい流れになった時にどう対応するかですね。今回が試金石でしょう」と気持ちを引き締める。4戦連続でコンビを組む古川も「メンタル的に強くなりましたね。力をつけているのは間違いありません」とキッパリ。秋の大舞台へ、芦毛の新星がダート界に新風を吹き込む。
提供:デイリースポーツ