「
セントウルS・G2」(10日、阪神)
母娘制覇、サ
マースプリントシリーズ逆転Vに向けて万全の態勢だ。
フィドゥーシアは6日、3頭併せで最先着。抜群の気配をアピールした。
母ビリーヴ譲りのスピードでタイトル奪取といく。
ダンスディレクターは僚馬に先着を決めたものの完調手前の感。地力に期待したいところだ。
ファインニードルは単走で軽快な走りを披露。前走のうっぷんを晴らして重賞初Vを期す。
時計も動きも文句なしだ。重賞初制覇&サ
マースプリントシリーズ逆転Vを狙う
フィドゥーシアは、朝一番の栗東CWに登場。
プラネットナイン(3歳未勝利)、
ネフェルティティ(4歳500万下)を半マイルから追走。直線に向いて
ゴーサインが飛ぶと、外から悠々抜け出し、前者に0秒4、後者に0秒6先着。4F50秒1-36秒7-11秒9の好タイムをマークして最終リハを終えた。
見届けた松元師は「少し体が立派になっているので、軽く追うように。予定通りだし、時計も良かった。順調に来ているね」と納得の表情だ。前走のアイビスSDは、ゴール前で勝ち馬
ラインミーティアの強襲に遭い2着。「ゴール前も一生懸命頑張っていた。少し不意を突かれたね」と惜敗にも前を向く。
母は02年
セントウルSでレコードVを決め、続く
スプリンターズSでG1初制覇を飾った
ビリーヴ。母も手掛けた担当の吉田厩務員は「(
ビリーヴも)晩成型だったけどね。成績が安定して充実してきた」と姿を重ねる。「体は470キロ台で出せると思う。この馬は480キロを切るぐらいがいい。“千直”を2回使って、掛からなければいいけど、無理に引っ張ることもない」と見通しを口にした。
G1に向けて大事な一戦だが「ここに全力で」と語気を強めた指揮官。母が歩んだ大舞台への一歩を、秋の仁川から踏み出す。
提供:デイリースポーツ