神戸新聞杯2着で
菊花賞(10月22日・京都芝3000m)の優先出走権を得た
キセキ(栗東・角居勝彦厩舎)。
皐月賞馬や重賞勝ち馬がいるメンバーでも、ここで1番人気になりそうなのは、その最終追い切りを見守った報道陣の数で察することができる。実際、netkeiba.comの予想オッズでも1番人気(18日10時時点)となっている。
Bコースを歩いた後、角馬場へ向かう途中で
M.デムーロ騎手が跨り、そこで15分程度乗った後、Dコースの芝馬場へと移動。2コーナーから入場して、
ロイヤルバローズ、
グローブシアターを追走。かなり遅いラップになったこともあり、首を下げて、かなり我慢させられた。それでも嫌がって首を振ったりすることはない。
最後の直線でようやくラップが速くなったが、だからといって手綱を緩めてからグンと行くという感じもなく、そこからじわっと加速。ゴール板では前に追いついたかどうかといったくらいだったが、ゴールを過ぎて、1コーナーに入るところでは外から大きく前に出ていた。
時計は6F82.3〜5F67.0〜4F51.7〜3F37.3〜1F12.5秒。数字はかなり遅いが、しっかり我慢して追走でき、仕掛けてからも行きたがるようなところがなかった動きが収穫。あとは3コーナーの下り坂や18頭立てのフルゲートになる実戦でも同じように走ることができるかどうか。
(取材・写真:井内利彰)