「
菊花賞・G1」(22日、京都)
決戦まであと2日。20日の朝、
皐月賞馬
アルアインは闘志を内に秘めながら、雨の栗東坂路で4F63秒2-14秒9を計時。馬場の真ん中をゆったりとしたキャンターで駆け上がり、息を整えた。兼武助手は「仕上がりはいいんじゃないでしょうか。休み明けを一度使って、馬体に締まりは出てきました」と満足そうにうなずいた。
三冠馬を除き、
皐月賞と
菊花賞を制した馬は過去に9頭。未知の3000メートルという距離が、その偉業を難解なミッションにしているのは事実だろう。しかも、今回は“道悪”という不確定要素が加わる。ただこれまでに、それを可能にするだけのポテンシャルを見せてきたのも確かだ。
「コントロールがつけやすいタイプで、折り合い面での不安はありませんからね。
皐月賞では、いったん下がってから盛り返してきた。心肺機能の高い馬で、勝負根性もある。タフな戦いに向くと思いますよ」と全幅の信頼を寄せる。
12年
ゴールドシップ以来、5年ぶりとなる
皐月賞&
菊花賞の2冠制覇へ。高い操縦性と状態の良さを武器に、メンバー中唯一のG1馬が淀の長丁場へ挑む。
提供:デイリースポーツ