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ソウルスターリングもう一度狙う手/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2017年10月25日(水) 18時30分
 以前、宮調教師に聞いたこんな話が、強く印象に残っている。

「今は育成の段階から早めに馬をつくる時代に突入した。それだけ馬が完成する時期が早くなっているんだ。その分、3歳馬と古馬の力の差も、以前よりも早く縮まるってことになるのかな」

 3歳未勝利戦の終了時期の繰り上げに、2歳新馬戦開始の早期化…サイクルが加速している現代において、競走馬が完成する(完成させる?)時期が早まっていることは間違いない。ならば以前と変わらない「アローワンス」で行われている限り、古馬混合戦での3歳馬の存在感はこれからどんどん増していくはずだが…。

 毎日王冠で本命を打ったソウルスターリングは8着惨敗を喫した。「やっぱり一線級の古馬が相手となると、そう簡単にはいかないってことですよ」とは2着サトノアラジンの山元助手の弁だ。

 ただし、天皇賞・秋に出走した3歳牝馬の成績が悪いのかというと、これがまったくの逆。3歳馬の出走が可能となった1987年以降、出走例自体は少ないが、使ってきた馬は全て掲示板に載っており、2010年のオウケンサクラに至っては、秋華賞11着惨敗から中1週での出走ながら、ブービー人気4着と大健闘を見せた。

「あの時、なんで走ったのかって? 俺にも分からんよ。ローテーションがきつかったし、古馬のトップクラス相手ではさすがに厳しいと思っていたんだけどな」とは当時、オウケンサクラの調教をつけていた東田助手。

 まさに関係者もビックリの好走だったわけだが、東田助手から最後に出てきた言葉は「やっぱり斤量差(4歳以上の牡馬が58キロに対して、3歳牝馬は54キロ)が良かったんじゃないの」。

 今年、ジェンティルドンナに次ぐ歴代2位のタイム(2分24秒1)でオークスを制したソウルスターリングの能力が、超一流であることに疑いの余地はない。前哨戦の1番人気8着で人気がガクンと落ちるようなら…。もう一度狙う手もありだと坂路野郎は考えている。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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