GI当日のローカルメインレースということもあって地味な印象があるが、昨年の勝ち馬
マルターズアポジーは今年になって重賞を2勝。一昨年の
ヤマカツエースは
金鯱賞2回など古馬になって重賞3勝を挙げているし、2014年の
ミトラも翌年の
金鯱賞を制している。傷みにくい芝が導入されたことで、秋の福島もスピード化が進行しており、その後の重賞戦線で活躍できる馬を送り出すようになってきた。
1.狙いは3歳馬
一昨年の勝ち馬
ヤマカツエースは3歳馬だったし、去年も2-4着までを3歳馬が占めた。過去10年でも[3-2-2-10]と年齢別ではナンバーワンの好成績を収めていて、人気・人気薄を問わず3歳馬の活躍が目立つ。
2.距離延長が強い
昨年の勝ち馬
マルターズアポジーの前走は、中山マイルの準オープンだった。一昨年の
ヤマカツエース、その前年の
ミトラはともに、芝マイルの
富士Sを敗れてからの転戦。マイル近辺の忙しい流れを経験したことがプラスに働くのか、距離延長で臨む馬の好走が近年は顕著だ。
3.中山実績がリンクする
一昨年の
ヤマカツエースには中山でニュージーランドT勝ちの実績があったし、その前年の
ミトラも中山でオープン特別勝ちがあった。昨年2着の
ゼーヴィントも
セントライト記念2着などそれまで中山ではオール連対。内・外回り問わず、中山を得意にしている馬がハマりやすいレース。
注目は
ウインブライト。
スプリングS勝ちなど、ここまで中山では4戦3連対で、外々を回らされた
皐月賞でも0.5秒差(8着)と悪い内容ではなかった。古馬トップクラスを相手にした
毎日王冠では10着に沈んだが、好スタートを切って前々の競馬をして直線でも見せ場を作っており、春からの成長を示すレース運びだった。適条件の小回り中距離戦に戻る今回は、長く脚を使える長所を再評価したい。