中距離のトップクラスはJBCや
みやこSに向かうことが通例だが、「直線が長い左回り」ということでは、
チャンピオンズCが行われる中京競馬場と同一。一昨年ここを
ステップにした
ノンコノユメが本番でも2着しているように、末脚勝負型にとっては本番への叩き台としてうってつけの条件と言える。
1.3歳スター候補の登竜門
過去10年で3歳馬の成績が[4-2-3-18]と、勝率・連対率ともに他世代をリード。それ以前も
サンライズバッカスや
クロフネといったGI馬が3歳時にこのレースを勝っている。
2.
南部杯組は勝ち切れない
過去10年の勝ち馬のうち、前走がGIだったという馬は、
ジャパンダートダービー以来の休み明けだった一昨年の
ノンコノユメ一頭だけ。時期的には、
南部杯からの臨戦組が主力を占めることが多くなるが、
南部杯組は毎年人気を集めながらもなかなか勝ち切れない。
3.格より勢い
前走で1着だった馬が過去10年で6勝、最近5年間では4勝している。6勝のうち、オープン特別が2勝、準オープンが2勝だから、勝ってさえいれば前走の格はあまり関係ないことがわかる。勢いに乗った馬がクラスや年齢の壁を乗り越えていくレース。
注目は
サンライズノヴァ。関西馬ながら、これまでの4勝のうち3勝が東京コースでのもの。大跳びでエンジンの掛かりが遅いため不器用さは残るが、圧勝した
ユニコーンSや古馬初挑戦をものともしなかった前走グリーンチャンネルCが示すとおり、こと東京コースでは別格の強さを見せる。強い古馬が揃ったここでも期待は大。