15年10月の障害転向後11戦無敗の戦績を誇り、3月14日にチェルトナムで行われるスティープルチェイス2マイル路線の最高峰G1クイーンマザーチャンピオンチェイスへ向けた前売りで、オッズ2倍を切る大本命に推されていたアンティオール(セン7)にアク
シデントが発生。今季初戦に予定されていた、12月9日にサンダウンで行われるG1ティング
ルクリークチェイスを回避することになった。
ハードルを走った15/16年シーズンが5戦し、G1シュプリームノーヴィスハードルを含む5勝。スティープルチェイスに転向した16/17年シーズンは6戦し、G1
アークルチャレンジトロフィーなど3つのG1を含む6勝と、破竹の快進撃を続けているアンティオール。
シーズンオフを無事に過ごし、障害3シーズン目に向けて調教のピッチも上がっていたが、11日(土曜日)の調教中に、アンティオールの喉がわずかに鳴っていることを管理するニッキー・ヘンダーソン調教師が発見。詳しい検査を行った結果、喉頭に不具合があることが判り、休養に入ることが15日(水曜日)にヘンダーソン調教師から発表された。症状としては深刻なものではなく、G1クイーンマザーチャンピオンチェイスへの出走は可能というのが、現段階の診立てである。
その一方で、一部
メディアや、前売りマーケットで同馬の馬券を買っていたファンの間からは、喉鳴りの発覚から戦線離脱の発表までに4日のタイムラグがあったことに対し、批判の声が上がっている。
(文:合田直弘)