「
香港C・香港G1」(10日、シャティン)
善戦及ばず-。世界各国から中距離の猛者が集った
香港Cは、地元の上がり馬
タイムワープが鮮やかに逃げ切ってV。1番人気ワーザーの追撃を振り切り、初の重賞制覇をG1の大舞台で飾った。3連覇を狙った日本勢は
ネオリアリズムの3着が最高。
香港ヴァーズでも
トーセンバジルが3着に健闘したものの、8頭が参戦した日本馬は未勝利に終わり、3年ぶりに日の丸を掲げることができなかった。
好位3番手からレースを進めた
ネオリアリズムだったが、道中で口を割るシーン。直線に向いてモレイラが追いだしたものの、逃げる
タイムワープに突き放され、さらには外から迫ったワーザーにもかわされて3着に終わった。「最初は少し行きたがっていたが、それでも3着によく残ってくれた」とモレイラは健闘に胸を張った。
課題だったゲートは無難に決めた。計算外だったのはゆったりとしたペース。折り合いを欠いたことで徐々に体力を消耗した。堀師は「いいスタートができるかを一番気にしていました。4月よりもいいスタートを切ることができましたが、ペースが向かなくて、力を100%出すことができなくて残念でした」と悔しそうに振り返った。
4月のクイーンエリザベス2世Cに続く、春秋香港G1制覇はならなかったが、決して力負けではないだろう。日本でのオッズはワーザーに次いで2番人気。再び鮮やかなパフォーマンスでファンを魅了する日が来るに違いない。
提供:デイリースポーツ