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キタサンブラックを管理する
清水久詞調教師
――いよいよ
有馬記念ですね。今のお気持ちは?
清水 うーん、そうですね。いよいよですね。最後ですから、頑張ります。
――最終追い切りの動きはいかがでしたか?
清水 はい、良かったと思いますよ。秋三走目ですのでね、それほど目一杯やる必要もないですし。いい状態できていると思います。
――先週の1週前追い切りもハードでしたね。
清水 はい、1週前はしっかりやっておきたかったので。
――今朝の追い切りについて、黒岩ジョッキーと話はされましたか?
清水 いえ、まだ話はしていないです。
――動きを見る限りでは納得の出来と?
清水 はい、よかったと思いますよ。上がりも特に問題なさそうでしたし。
――渾身の仕上げでしょうか?
清水 はい、ここまでは満足のいく仕上げができたと思います。
――前走の
ジャパンカップを振り返ってください。
清水 まぁ、悔しかったですけどね。上位2頭が強かった、ということですね。自分の競馬ができましたし、力を出し切ってのものなので、もう結果は仕方ないですね。
――ゴール後、落鉄の影響は?
清水 特に問題ないですね。(レース直後の)上がりも大丈夫でしたし、すぐに乗り出し出来てましたんで。
――全く影響はないと?
清水 はい、ないです。
――いよいよ
有馬記念ですが、一昨年3着、昨年2着でした。今年はどんな競馬をみせたいですか?
清水 まぁもちろん、投票1位にも選んでいただいてますので、ありがたいことですので、もちろん勝ちたいですけど相手もいますのでね。いい状態で迎えられるように、一生懸命頑張ります。
――春の
グランプリも含めて、ファン投票は4回1位になっていますね。
清水 もうほんとにありがたい、その一言ですよね。結果を出してないんですね。僕が悪いんだと思うんですけど。なんとかここは結果を出したいですね。
――北島オーナーから何かありましたか?
清水 特別なことはないですね。「変わりないか?」という連絡を頂いて「順調です」という会話だけですね。
――そのあたりは全て清水調教師に任せていると?
清水 そうですね。ありがたいですね。
――「北」が今年の漢字に選ばれた理由のひとつが
キタサンブラックだったというニュースもありました。これも含めて、この一年、振り返っていかがでしたか?
清水 僕もそこはびっくりしました。個人的には流れはいいのかな、と思っています。
――ここまでの過程を振り返っていかがですか?
清水 よく頑張ってくれたと思います。自分が考えたローテーションを一度もやめることのない、健康で丈夫な馬でした。辛い調教にも耐えてくれましたんでね。最後、いい結果を出して送り出したいですね。
――清水調教師にとって、
キタサンブラックはどんな馬ですか?
清水 一生忘れられないですね。いい馬に巡り合えました。感謝しかないですね。
――最後にファンの皆さんにメッセージを。
清水 ずっとファン投票1位に選んでいただいてね、ひじょうにありがたいんですけど、なかなか
グランプリが結果を出せてないんでね、最後はいいかたちで締めくくって終わりたいと思います。応援よろしくお願いします。
(取材・文:花岡貴子)