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【京都金杯】ブラックムーン切れ味さく裂 武豊は連覇&32年連続JRA重賞勝利

デイリースポーツ
  • 2018年01月07日(日) 08時00分
 「京都金杯・G3」(6日、京都)

 18年も“ユタカとブラック”だ。西の新年重賞を制したのは4番人気のブラックムーン。レース連覇を決めた武豊は、デビューから32年連続となるJRA重賞勝利を達成し、自身の記録を更新するとともに、京都金杯単独トップの4勝目となった。2着は3番人気クルーガー。1番人気のレッドアンシェルは3着に敗れた。

 自慢の切れ味がさく裂した。メンバー最速となる上がり3F33秒9の末脚を繰り出したブラックムーンが、初の勲章をつかんだ。

 「うまい」「しびれた」。西浦師から称賛の言葉が次々と出てくる。道中は最後方にいたが、ペースが遅いと判断した名手は勝負どころでポジションをアップ。直線は外から一気に突き抜けた。「仕掛けるタイミングが絶妙だもの。さすが日本の第一人者」。トレーナーは鞍上の好騎乗を絶賛した。

 武豊は昨年のエアスピネルに続くレース連覇。「ペースが遅かったので。(仕掛けが)早いと思ったけど、動いて勢いをつけた。切れる」。初コンビでの会心騎乗に満面の笑みを浮かべた。

 デビュー当時から期待されていたが、あせらず、ゆっくりと育て、ようやく我慢が実ってきた。西浦師は「長い目でね。少しずつ力をつけて自分の競馬ができるようになった」とうなずく。

 2度目の重賞挑戦だった昨年のこのレースは9着。成長を示す年明け重賞のVに夢が広がる。「これをきっかけに。安田記念(6月3日・東京)を目指したい」と指揮官。ユタカも「強い。今後が楽しみ。またブラックの年にしたいですね」と、昨年末に引退したキタサンブラックの名を絡めながら期待を込めた。百戦錬磨のベテランとマイル界の新星が奏でるハーモニー。この重賞初Vは、まだまだ序曲にすぎない。

提供:デイリースポーツ

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