「
中山金杯・G3」(6日、中山)
辛勝も1番人気には応えた。
セダブリランテスが4着まで首差で続く接戦をモノにし、2018年最初のJRA重賞を制した。2着は2番人気の
ウインブライト。3着には10番人気の
ストレンジクォークが入った。
飛躍を誓う18年。
セダブリランテスが1番人気に応え、いきなり結果を出した。
ハナも奪えるほどの好スタートを切ると、道中は逃げ馬の背後で折り合いに専念。向正面で
マイネルミラノが中団から仕掛けて主導権を奪取。鞍上もその動きを見て手綱を動かすが、エンジンのかかりは鈍い。それでも、「状態は良かったし、自信を持って乗った」と戸崎圭は慌てなかった。檄(げき)に応えて、ようやく反応したのは直線坂下。先に抜け出した
ウインブライトに一完歩ごとににじり寄り、最後は外から強引にねじ伏せた。
重賞2勝目にも課題は残した。2着馬とは首差という冷や汗ものの勝利。ハラハラの辛勝劇に、手塚師は苦笑いを浮かべるしかなかった。「スタートが決まったし、道中の位置取りもほぼ予想通り。ただ、勝負どころでの反応が今ひとつ。勝つには勝ったけど…」。
とはいえ、それも期待の大きさの裏返しだろう。「きょうはビュッと切れる脚を使う馬がいなくて良かった。距離は分からないな。ジョッキーは長い方がいいと言うけど…。今後はひと息入れて考えたい」と悩ましい。
“最強”と言われる4歳世代。その
トップレベルに位置する素質馬は、前走の
アルゼンチン共和国杯で初黒星を喫したものの、すぐさま反撃に成功。再び輝きを取り戻し、さらなる高みへ向けてまっしぐら。その進撃は、まだ始まったばかりだ。
提供:デイリースポーツ