「
きさらぎ賞・G3」(4日、京都)
1戦1勝の
サトノフェイバーが1日、栗東坂路をパワフルに走破。仕掛けにきっちりと反応し、しまいを伸ばし、ラスト1Fは12秒0を計時した。南井厩舎にとっては、13年
タマモベストプレイに続くVが懸かる一戦。陣営期待の素質馬がここで結果を出し、春の大舞台への道を切り開くか。
みぞれに近い雪がじっとりと染み込み、重みを増したウッドチップもお構いなし。
サトノフェイバーが栗東坂路で迫力満点の走りをアピールした。
余力残しで刻んだタイムは4F53秒3。馬場状態を思えば出色だろう。僚馬
コマビショウ(3歳500万下)を射程に入れ、軽く仕掛けられると瞬時に反応。グイッと伸びて0秒2先着を決めるとともに、ラスト1Fは12秒0にまとめた。
騎乗した古川は「時計を見て“オッ!?”と。上の合図を待ってから動くし、ホント、いいですね」と相棒のパフォーマンスにベタ惚れの様子。南井師も「いい動きだった。文句なし。“無理しなくていいよ”と言って12秒0だから」と絶賛する。デビュー戦時の最終追いは、同じく坂路で4F51秒7。これは意識的に出した好時計だそうだが、今回は鞍上いわく「勝手に出た」。上積みは絶大とみて間違いない。
逃げて後続を3馬身ぶっちぎった新馬戦。陣営がかねて期待していた素質馬が、あっさりと結果を出した。主戦は「これからまだ、いろいろと経験が必要だろうし、競馬に行ってみないと分からない部分もある」としつつも、「瞬発力があって、どんな競馬もできそう。センスがいいのは間違いない。心配事を通り越して、楽しみが多いね」と意欲を隠さない。
弱点を露呈するのか、それとも改めて強さを見せつけるのか-。ここでの結果が、春を占う試金石になる。
提供:デイリースポーツ