栗東トレセンでは、昨年4月に競馬学校へ入学した36期生が研修を受けている。その光景は若手ジョッキーにも刺激を与える。「もうすぐ下(34期生)も入ってくるし、一番大事な一年だと思っています。変化のある年にしたい」。デビュー2年目を迎える
富田暁騎手(21)=栗東・木原=がうなずく。
先週、日曜の中京では3勝を挙げ、2着が2度。1番人気馬をしっかりと勝たせ、12番人気馬で2着と穴をあけるなど、活躍が目立った。「取りこぼしたレースもあるので、そのあたりが課題。今は3キロ減もあって乗せてもらえている。減量がなくなっても乗せてもらえるように、常に崖っぷちの気持ちでいます」と満足することはない。
12年に騎手を引退し、3月に厩舎を開業する
武英智調教師には、常にアド
バイスを求め、「今の自分があるのは英さんのおかげ」と感謝する。今週は所属厩舎の馬で、自身が新馬戦Vに導いた
マルモマリアで
エルフィンSに挑む。「スピードのある馬。ここで勝負できればクラシックを目指せると思うので」。飛躍を誓う21歳の若武者に注目したい。(デイリースポーツ・井上達也)
提供:デイリースポーツ