東京芝1600mは、東京芝2400mに次ぐ主要コース。
安田記念をはじめ、
ヴィクトリアマイル、
NHKマイルCなどのGIが行われる舞台です。緩やかに坂を下っていくUターンコースのため、淡々としたワンペースでレースが流れることが多く、末脚の持続性が問われやすいコースです。
末脚の持続性というのは瞬間のスピードではなく、トップスピードを持続させる性能のこと。つまり、前走でただ上がり3Fが速い馬だけを狙うと、痛い目に遭うことも少なくありません。
では、どのような馬を狙えばいいのかというと、3〜4コーナーから動いていっても大きくバテないタイプになります。わかりやすい例を挙げると、3年前の
東京新聞杯を優勝した
ヴァンセンヌでしょう。前走の阪神芝1600m・
元町Sでは、3コーナーの外13番手から長くいい脚を使い、4コーナー先頭で押し切っての勝利。3連勝で準オープンを制したために、
東京新聞杯では3番人気でしたが、負けていればもっと人気薄になったはず。なぜなら鮮やかに差し、追い込みを決めた馬のほうがインパクトがあり、人気になりやすいからです。
ヴァンセンヌと同タイプとして、他に2013年の
NHKマイルCを8番人気で優勝した
マイネルホウオウがいます。この馬は前走ニュージーランドTに出走し、3コーナー8番手から4コーナー4番手まで位置を上げて、結果勝ち馬と0.5秒差(7着)に敗れた馬でした。こういうレースをする馬というのは、スタート後の二の脚は遅いけど、末脚を持続させる持久力がある馬。しかし、東京芝1600mでは二の脚の速さが求められないため、この馬の持久力が存分に生きました。
昨年の
ヴィクトリアマイルで11番人気で2着した
デンコウアンジュは、前走の
福島牝馬S(芝1800m)でもっと印象的な競馬をしていました。レースが流れているにもかかわらず、向正面から動いていき、2コーナー13番手から3コーナーでは先団(2番手)を狙って失敗。二の脚の速さが求められない東京芝のマイル戦では、よほどスローペースにならない限り早仕掛けをする必要がないので、
ヴィクトリアマイルでは後方から普通にレースを運んで巻き返しました。
以上をふまえると、東京芝1600mではいい脚を長く使える馬を狙うこと。穴を狙うならば、前走でマクって失敗した馬ですね。今回は極端に早仕掛けした馬たちを例に挙げていますが、前走3〜4コーナーから動いて、直線なかばまでは見せ場を作りつつ、ゴール手前で失速したタイプを狙うと、中穴〜大穴馬券までまんべんなくGETできるでしょう。
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