ワグネリアンの走るフォームが変わった話はすでにお伝えしていますが、そのあたりをさらに取材してみました。
昨年までは祖母・
ブロードアピールを彷彿させる高速ピッチ走法でしたが、今年栗東に戻ってきてからはもはやピッチとはいえないフォームに変わっています。
これに対して友道師は「滞空時間が増えましたね。特別に何か矯正したということはなくて、自然とこうなりました」と
ワグネリアンが自らフォームを変えてきたことを教えてくれました。
同厩舎の大江助手も「以前に比べて、体全体を使って走れるようになったことがフォームの変化に繋がったのでしょう」と解説しています。
このように自分から走りを変えている点には天性のセンスの良さを感じます。
2歳時は素質だけで走っていた印象が強く、今後の伸びしろはかなりあるように見受けられます。
「現時点でもまだまだ子供です。
マカヒキ(
弥生賞優勝後、
皐月賞2着、ダービー優勝)はこの時期にすでに完成していたけれど、
ワグネリアンには伸びしろを感じます」(友道師)
これからさらに、どう変わっていくのでしょう。まったく読めない
ワグネリアンの伸びしろには期待がかかるばかりです。
(取材・文:花岡貴子)