ヨーロッパを襲った寒波と大雪の影響で、イギリスとアイルランドの競馬が大きな影響を受けている。
2月27日(火曜日)は4開催のうち2開催が、28日(水曜日)は5開催のうち4開催が中止になったのに続き、3月1日(木曜日)は予定されていた5開催全てが中止になる異常事態となった。
クリスマスイヴと
クリスマスの2日間以外は、1年を通じて必ずどこかで競馬開催があるイギリスとアイルランドにおいて、競馬が全くない日というのは極めて稀なケースである。
1日にケンプトン競馬場で予定されていた開催には、ロード・トゥ・ケンタッキーの欧州ラウンド第5戦となる
ケンタッキーダービー・コンディションSが組まれていたが、7日(水曜日)に延期となった。
更に2日(金曜日)も5開催のうち4開催が中止になり、ダンドーク競馬場で予定されていたロード・トゥ・ケンタッキー欧州ラウンド第6戦のパットンSは、9日(金曜日)に延期となっている。実はこのパットンSには、昨年のG1BCジュヴェ
ナイルターフ勝ち馬メンデルスゾーン(牡3、父スキャットダディ)が出走を予定していたが、ローテーションの組み直しを与儀なくされている。
3日(土曜日)には、予定されていた7つの競馬場のうち、3の競馬場で開催が行われるなど、状況は徐々に改善されつつあり、気象台も寒波の
ピークは過ぎたと発表しているが、15センチ以上の積雪に見舞われている競馬場もあり、混乱は今後も続きそうである。
(文:合田直弘)