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ミツバなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2018年03月15日(木) 14時30分
 今週の栗東は調教開始時刻はさすがに厚手の上着がないと寒いが、9時を過ぎると陽射しが強く、上着を脱がないと汗をかくような気温。短時間での気温の上昇で体調管理が難しい季節になってきたが、太目が残る馬などは調教時間後半なら、ぐっと絞れてくるのではないだろうか。

【坂路/4F51.9秒】
 14日。一番時計はジュンエスポワール(栗東・森秀行厩舎)の4F49.5秒。先週の一番時計に比べるとかなり速い数字が出ているし、4F50秒台の頭数、4F51秒台前半の頭数も先週よりも多い。よって、今週は時計が出やすい馬場だと考えてよいだろう。

 とはいっても、ファルコンSに出走予定のモズスーパーフレア(栗東・音無秀孝厩舎)の動きが素晴らしい。1F目こそ15.1秒と遅いラップで入っているが、2F目以降は13.2秒、12.0秒、11.8秒の加速ラップ。しかも持ったままの手応えでこの動きだから、状態に関しては前走勝った勢いがそのままといった感じ。

 15日。一番時計はレッツゴードンキ(栗東・梅田智之厩舎)の4F49.2秒。高松宮記念(3月25日・中京芝1200m)の1週前追い切りだったが、この数字は自己ベスト更新。時計が出やすい馬場であることは間違いないが、状態に関しても素晴らしいということだろう。

 先週の馬場差は「±0.0秒」。今週はかなり時計が出やすい馬場状態。よって、馬場差は14日、15日とも『-0.6秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 14日。馬場状態についての判断が難しい。というのも、朝一番は先週と比べてもかなり時計が出ていて、1回目のハローが終了した時間帯は少し時計を要している印象。しかし2回目のハローが終了した時間帯に関しては朝一番と変わらないくらい時計が出ていた。

 1回目のハロー終了後に追い切った馬たちが動かなかっただけという考え方もあるが、それが5、6頭ならその可能性もあるが、20頭以上の動きを見て、そう感じるだけにやっぱり中間だけ時計を要する馬場だったと考えたい。ただし、馬場差は日単位としている。

 時計を要する時間帯で素晴らしい動きを見せたのはシヴァージ(栗東・野中賢二厩舎)。坂路では素晴らしく動く馬だが、Cコースはこれが初めての追い切り。それだけにどんな動きを見せるか注目していたが、併せ馬でしっかり動けた。時計は6F82.7秒だったが、1F12.0秒は力強い伸び。ここはあっさりと自己条件を勝ち上がってくれそう。

 15日は一日、時計が出やすい印象。向正面からスピードに乗っていっても、最後もスピードが衰えない。オイルタウン(栗東・武幸四郎厩舎)なんかはまさにそれ。水口優也騎手が跨っていたが、単走で6F79.0秒を楽にマークしていた。

 この日は名古屋大賞典(3月29日・名古屋ダート1900m)の出走を予定しているミツバ(栗東・加用正厩舎)が追い切り。松山弘平騎手が跨り、ワイドコマンダーを追走する内容だったが、道中の行きっぷりが非常にスムーズ。最後の直線で追いついて交わすまでのモタモタ感は今までと変わりないが、最後はきっちり交わしたところに意味がある。

 時計は6F83.7〜5F68.2〜4F53.1〜3F38.7〜1F12.0秒。数字は平凡だが、道中の雰囲気や直線の伸びを見ていると、そろそろ巻き返しがあっても不思議ではない。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。今週は全体的な時計を見ても、かなり速い時計が出ている。よって、馬場差は14日、15日とも『-1.2秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は14日にファルコンSの出走を予定しているミスターメロディなど藤原英昭厩舎が追い切りに使用。時計の出方は先週までと変化はない。よって、今週の馬場差は14日、15日とも『±0.0秒』としている。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は先週とほぼ同じ。ある程度時計を出してきた馬もいたことで、ポリトラックらしいスピード感ある動きが目立っていた。馬場差は14日、15日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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